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やまむら総合歯科・矯正歯科

MRC矯正と口腔周囲の筋肉発育のメリット

愛知県刈谷市の歯医者 やまむら総合歯科矯正歯科
歯科医師 院長の山村昌弘です。

近年、口腔矯正の新しい方法として注目されているMRC矯正(マイオブレース矯正)。この矯正治療は、従来のワイヤー矯正とは異なり、口腔周囲の筋肉の発育を促し、自然な歯並びの矯正を行います。本記事では、MRC矯正の基本的な概念と、その治療による口腔周囲の筋肉発育のメリットについて詳しく解説します。

目次

  1. MRC矯正とは
  2. 口腔周囲の筋肉発育の重要性
  3. MRC矯正の具体的な治療プロセス
  4. 身体的、経済的、精神的なメリットとデメリット
  5. MRC矯正を選ぶべき理由
  6. まとめ

1. MRC矯正とは

MRC矯正は、「筋機能療法(Myofunctional Therapy)」の一部として、専用の矯正装置を使用して口腔筋肉の機能を改善する治療方法です。MRC矯正の主な目的は、口腔内の悪い習慣(例えば、口呼吸や舌の位置が悪いことなど)を修正し、結果として歯並びの矯正につなげることです。これにより、見た目の美しさだけでなく、健康的な口腔機能をも取り戻すことが期待されます。この治療法は、特にお子さまの成長期に効果的で、早期に始めることで永久歯の位置異常を防ぐことができます。

2. 口腔周囲の筋肉発育の重要性

口腔周囲の筋肉は、歯並びや顎の発育に非常に影響を与えます。具体的には、舌の位置、唇の圧力、そして頬の筋肉の状態が、歯の移動や顎の形状に影響します。例えば、舌が常に歯を押す位置にあると、歯が前に押し出されてしまうことがあります。また、口呼吸によって唇や頬の圧力が変わると、歯並びが崩れることがあります。MRC矯正は、これらの筋肉の誤った動きを正常化させ、自然な歯並びを促進します。これにより、矯正の効果は長期的であり、安定した結果が得られます。

3. MRC矯正の具体的な治療プロセス

MRC矯正は、日常生活の中で簡単に取り入れることができるため、お子さまから大人まで幅広く適用可能です。この治療は、主に日中数時間と夜間に装着する専用のトレーナーを用います。このトレーナーは、個々の症状に合わせて設計され、舌の位置を調整し、正しい呼吸方法や飲み込む際の筋肉の使い方を習得させます。また、これに加えて、口腔筋肉を鍛えるためのエクササイズを日常的に行います。治療期間は通常1年から2年程度ですが、個々の進行状況により異なります。治療が進行するにつれて、歯並びや口腔内の環境が徐々に改善され、安定した結果が得られます。

4. 身体的、経済的、精神的なメリットとデメリット

MRC矯正の身体的メリットは、口腔周囲の筋肉が正常に発育し、正しい歯並びの維持がしやすくなることです。長期的に見て顎の発育を促進し、顔の形状にも好影響を与えます。経済的な面では、従来のワイヤー矯正に比べてコストが抑えられることが多いですが、トレーナーの継続使用や定期的な検診が必要です。精神的なメリットとしては、自然で痛みの少ない治療法であるため、お子さまの矯正に対する拒否反応が少なく、日常生活への影響も少ないことが挙げられます。一方で、デメリットとして、トレーナーの装着に抵抗感を感じる人や、日常的に矯正器具を装着する習慣をつける必要がある点があります。

5. MRC矯正を選ぶべき理由

MRC矯正は、自然かつ効果的に歯並びを改善できる方法として注目されています。成長期のお子さまにとっては、口腔筋肉の正常発育を促し、将来的な歯並びや顎の位置を整える基盤を築くことができます。さらに、痛みが少なく、装置の装着も手軽であるため、大人でも忙しい日常生活に無理なく取り入れられるのが魅力です。従来の矯正器具によるストレスを大きく軽減しながら、口腔内の健康を保つことができます。

まとめ

MRC矯正は、口腔周囲の筋肉の発育を促進し、自然な歯並びを作り出す効果的な方法です。その利点として、身体的、経済的、精神的負担が少ないことが挙げられます。特に成長期のお子さまの矯正において、MRC矯正は最適な選択肢となるでしょう。しかし、それぞれのライフスタイルに合った治療法を選ぶためにも、専門の歯科医師に相談し、自分に合った矯正方法を見つけることが重要です。MRC矯正に関心がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

小児矯正の早期治療のメリット

愛知県刈谷市の歯医者 やまむら総合歯科矯正歯科
歯科医師 院長の山村昌弘です。

小児矯正とは、お子さまの成長過程における歯列や噛み合わせの不正を改善するための歯科治療です。早期治療のメリットを理解することは、大切なお子さまの健康的な成長をサポートするために非常に重要です。このブログでは、小児矯正の早期治療のメリットについて詳しく解説します。また、治療方法や期間、費用についても触れていきます。

目次

  1. 小児矯正とは何か
  2. 早期治療のメリット
  3. 治療方法とそれぞれのメリット・デメリット
  4. 治療期間と料金の目安
  5. 保護者の方へのアドバイス

小児矯正とは何か

小児矯正とは、一般的に6歳から12歳の間に行われる矯正治療で、永久歯が生えそろうまでの期間に行います。この時期に行うことで、骨の成長を利用し、効率的に歯列を整えることが可能です。特に、顎の大きさや形、歯の萌出スペースの確保が必要な場合に有効です。成長過程の中での治療は、将来的な顎関節の問題やむし歯の予防にもつながります。

お子さまの歯並びが悪いと、噛み合わせが不正確になり、顎の発達や顔のバランスに影響を及ぼすことがあります。その結果、発音に問題が生じたり、咀嚼効率が低下したりすることがあります。これにより、消化不良や栄養吸収の障害が生じる可能性があります。そのため、小児矯正が健康的な成長に与える影響を理解することが重要です。

早期治療のメリット

小児矯正を早期に受ける最大のメリットは、成長期を利用して効果的に治療が進められることです。この時期に矯正を行うことで、骨の成長をコントロールしながら歯列を修正することができます。例えば、上顎と下顎の成長を調整することで噛み合わせを改善し、自然な咬合を実現することが可能です。早期に介入することで、重度の不正咬合の場合でも、治療の難易度を下げ、治療期間の短縮や、将来的な矯正治療の必要性を低減することができます。

早期治療により、不正咬合を防止することで、歯や歯周組織にかかる負担を軽減し、将来的なむし歯や歯周病のリスクを減少させることができます。また、見た目においてもコンプレックスを減らし、心理的な負担を軽減することで、自己肯定感を高めることができる点も重要なメリットです。

治療方法とそれぞれのメリット・デメリット

小児矯正の治療方法には、取り外し可能な装置(アライナーや顎の位置を改善するための装置など)や、固定式の装置(ブラケットやワイヤー)があります。取り外し可能な装置は、日常生活の中で不快感を減らすことができ、歯磨きもしやすいというメリットがあります。一方、責任ある装着を怠ると効果が半減するデメリットもあります。

固定式の装置は、常に歯にかかる力が安定しているため、治療効果が高くなります。ただし、装置が固定されているため、歯磨きの際には慎重に行う必要があります。食事中に装置が外れることはありませんが、装置が痛みや不快感を伴う場合があるため、たまに調整が必要です。

それぞれの治療方法にはメリットとデメリットがあり、お子さまの状況やライフスタイルに合った選択が必要です。歯科医師と相談し、最適な治療プランを立てることが大切です。

治療期間と料金の目安

小児矯正の治療期間は、通常1年から3年程度です。個々の状態や治療の目標により異なりますが、早期に治療を開始することで、短期間で効果を出しやすくなることがあります。場合によっては、成長期に一度の治療で済むケースもありますが、永久歯列完成後に追加の矯正が必要になる場合もあります。

料金に関しては、使用する装置の種類や治療の期間、地域によっても異なりますが、おおよそ30万円から100万円程度とされています。費用については、事前に歯科医師と詳細に相談し、治療の財政的責任をしっかり理解しておく必要があります。また、健康保険適用外の場合が多いため、各種支払い方法やクレジットカードの使用、ローンなどの利用も検討すると良いでしょう。

保護者の方へのアドバイス

お子さまの矯正治療を考える際には、まずは信頼できる歯科医師に相談することが大切です。矯正の必要性や可能性をしっかりと評価し、個々のケースに基づいた治療計画を立てることが求められます。また、お子さま自身が治療に前向きに取り組めるよう、治療の意義や目標を共有することが重要です。

さらに、治療中のお子さまの生活習慣をサポートするために、食事の際の注意点や歯磨きの仕方に関しても一緒に学ぶことが求められます。不安や疑問があれば、必ず歯科医師に相談し、丁寧にアドバイスを受けることで、安心して治療を進めることができます。

まとめ

小児矯正の早期治療には多くのメリットがあります。成長期を活かした治療は、歯並びだけでなく、お子さまの健康全般にわたる良好な影響をもたらします。治療方法や期間、料金については個々に異なりますので、まずは専門家にご相談いただき、お子さまに合った最適な治療を選ぶことが大切です。保護者の皆様の理解とサポートが、お子さまの健康な歯並びと素敵な笑顔へとつながるのです。

小児矯正におけるMRCと出っ歯の治療について

愛知県刈谷市の歯医者 やまむら総合歯科矯正歯科
歯科医師 院長の山村昌弘です。

小児矯正、特にMRC(Myofunctional Research Co.)システムを用いた治療は、多くの親御さんにとって興味深い領域です。お子さまの歯並びに問題があると感じたとき、特に出っ歯のような場合には、どのような治療が必要なのか気になることでしょう。この記事では、小児矯正におけるMRCの役割、出っ歯の原因と治療方法について詳しく解説します。

目次

  1. 小児矯正の重要性
  2. 出っ歯の原因と影響
  3. MRCとは何か
  4. MRCを用いた出っ歯の治療
  5. 治療の費用と期間
  6. まとめ

1. 小児矯正の重要性

子どもの成長段階において、歯や顎の発達が正常に進むことは非常に重要です。小児矯正は、これらの発達をサポートし、将来的な歯並びや口腔健康に良い影響を与えることを目的としています。特に、早期に問題を発見し適切な治療を行うことで、複雑な処置を避けることができる可能性があります。小児期の矯正治療は、成長期を利用して骨や歯の位置を調整するため、大人になってからの矯正よりも柔軟性が高いと言われています。子どもの成長を見据え、矯正治療を計画することは、精神面の安定にも寄与します。

2. 出っ歯の原因と影響

出っ歯は、前歯が前方に突出している状態を指しますが、これは顎の成長不均衡や遺伝的要因、指しゃぶりなどの習慣による影響が考えられます。出っ歯は審美的な問題だけでなく、正しい噛み合わせができないことによる食事時の不便さや、口腔内の問題を引き起こす原因にもなり得ます。また、発音に影響を与えることもあり、お子さまが成長するにつれて心理的影響があることも少なくありません。早期に治療を始めることで、これらの問題を回避する助けとなります。

3. MRCとは何か

MRC(Myofunctional Research Co.)は、筋機能療法の一環としての矯正システムです。この方法は、口腔筋が正しく機能するように訓練し、自然と歯や顎を正しい位置へ導くことを目的としています。特に、お子さまが自らの筋力を活用して治療を進めていくため、一般的な矯正器具を使うことなく治療が進められる場合があります。MRCの治療器具は、柔らかい素材でできており、お子さまが自宅で使うことが可能です。また、この治療法は痛みが少ないため、お子さまにストレスを与えずに継続できるのも特徴です。

4. MRCを用いた出っ歯の治療

MRCを用いた出っ歯の治療は、まずお子さまの咬合や筋機能を評価することから始まります。MRCのアプライアンスを装着することで、少しずつ筋肉を鍛え、自然な形で歯を動かしていきます。この治療法の利点は、成長期に合わせて持続的にトレーニングを行うことで、お子さま自身の成長力を最大限に利用できる点にあります。また、治療は通常毎日日中や夜間に着用することで進められ、目立たず日常生活に大きな支障をきたしません。身体的なストレスも少ないため、治療に対する抵抗感が少ないのも大きなメリットです。

5. 治療の費用と期間

MRCを用いた治療は、使用するアプライアンスの種類やお子さまの症状の程度によって異なります。初期費用として数万円から十数万円、その後は定期的な検査費用が加算されることが一般的です。治療期間は平均して1年から2年程度ですが、お子さまの成長や習慣により個人差があります。具体的な費用については、矯正専門の歯科医院で相談されることをおすすめします。経済的な負担はあるものの、長期的に見ると大人の矯正よりも短期間・低コストで済むことが多いです。

まとめ

小児矯正におけるMRCと出っ歯の治療について理解を深めることは、お子さまの未来の健康に大きな影響を与える第一歩です。出っ歯の原因からMRCを用いた治療の具体的な内容まで、知識を持つことで最適な判断ができるようになります。お子さまの笑顔を守るためにも、早期の矯正治療を検討してみてはいかがでしょうか。専門家に相談し、適切な治療を施すことで、健康で美しい歯並びを手に入れるサポートをしていきましょう。

小児矯正(MRC)早期治療のメリット

愛知県刈谷市の歯医者 やまむら総合歯科矯正歯科
歯科医師 院長の山村昌弘です。

近年、歯科矯正の重要性が注目されていますが、その中でも小児矯正は特に重要です。小児期に矯正を始めることで、歯並びの問題が早期に解決できる可能性があります。今回は「小児矯正(MRC)」について詳しく解説し、その早期治療のメリットを探ってみましょう。

目次

1. 小児矯正(MRC)とは?
2. 小児期における矯正の必要性
3. MRCを用いた矯正のメリット
4. 早期治療の効果とリスク
5. 治療期間と費用について
6. まとめ

小児矯正(MRC)とは?

小児矯正とは、お子さまの成長期に行う歯科矯正のことです。MRC(Myobrace)システムは、機能的矯正を通じてお子さまの顎の成長を促し、自然な歯並びに導く治療法です。これは、取り外し可能な装置を使用し、歯の位置調整だけでなく、口腔の習慣や呼吸パターンの改善を目的としています。

この治療法は、一般的な固定式の矯正とは異なり、食事や歯磨きの際に取り外せるため、お子さまにとっても負担が少ないのが特徴です。さらに、MRCは自然な形で歯や顎の成長を促進するため、従来の矯正に比べて治療中の痛みや不快感も少ないとされています。

小児期における矯正の必要性

小児期は、顎や歯が成長しやすい時期です。この時期に矯正治療を開始することで、成長を利用しながら効率的に歯並びを正すことが可能です。お子さまの頃に歯並びの問題を解決しておくと、大人になってからの矯正治療よりも、短期間で効果的な結果を期待できます。

特に、アレルギー性鼻炎や口呼吸があるお子さまは、アデノイド肥大や顎の不正咬合が進行することがあります。小児矯正はこうした問題を早期に診断・治療することで、健康な発育を助けることができます。また、小児期の矯正治療は、自己肯定感の向上や正しい発音の獲得にも寄与します。

MRCを用いた矯正のメリット

MRCシステムを用いることで得られるメリットは多岐にわたります。まず、喋る、呼吸する、食べるといった基本的な機能が改善されます。これにより、お子さまの生活の質が向上し、学校生活や日常生活においても積極的に取り組むことができるようになります。

また、取り外しが可能なため、清掃が容易であり虫歯予防にもつながります。特に、簡単に装置を外せるため、食事や歯磨きは通常通り行うことができます。これにより、従来の矯正固定装置に比べて、むし歯のリスクを大幅に減少させることができるのも大きなメリットです。

そして、MRCは継続的に使用することで、口腔習慣の改善を目指します。これは、舌の位置や唇・顎の筋肉の正常な機能を促進し、長期的な歯並びの安定を実現します。

早期治療の効果とリスク

早期に小児矯正を始めることで、顎の成長促進や顔のバランス改善、咬合の正常化など多くの効果が期待できます。特に、発音やお子さまの心理的な成長におけるメリットも見逃せません。幼少期から矯正治療に取り組むことで、矯正が必要な時期を早めに終わらせることができ、その後のお子さまの生活がスムーズに進むでしょう。

しかし、早期治療にはリスクもあります。本来必要のない部位まで成長を促してしまう可能性や、お子さまの負担感を十分に考慮する必要があります。また、治療が順調に進まない場合、リカバリーに時間がかかることも考慮すべきです。しかし専門的な診察と治療計画があれば、このリスクは最小限に抑えることができます。

治療期間と費用について

小児矯正の期間は一般的に2年から3年とされていますが、お子さまの成長具合や個々の歯並びの状態によって異なります。最初は短期間で成果が見えることが多いですが、完全に安定させるためには一定の期間を要します。また一度治療が完了しても、経過観察として定期検診も必要となるため、長期間にわたるコミットメントが求められます。

費用に関してですが、MRCシステムの導入による小児矯正は、通常数十万円から百万円程度の費用がかかることが多いです。これは高額に見えるかもしれませんが、成人になってからの矯正費用と比べると経済的負担は軽減されることが多いです。さらに、早期に綺麗な歯並びを手に入れることで、将来的な歯科治療費の削減にも貢献します。

まとめ

小児矯正(MRC)は、早期治療を行うことで多くのメリットをもたらす可能性があります。お子さまが持つ歯並びや顎の成長の問題は、思っている以上に早期に解決することができるのです。これにより、お子さまの生活の質が向上するばかりでなく、大人になった時の笑顔まで左右することすらあります。矯正治療には経済的負担や一定のリスクもありますが、これを専門の歯科医師と相談しながら進めることで、それらを最小限に抑えることができます。私たち歯科医療のプロフェッショナルは、お子さまの健やかな成長と共に歩んでいくお手伝いをいたします。ぜひ、小児矯正をお考えの際は、お気軽にご相談ください。

小児矯正(MRC) 早期治療のメリット

愛知県刈谷市の歯医者 やまむら総合歯科矯正歯科
歯科医師 院長の山村昌弘です。

小児矯正のMRC(Myofunctional Research Co.)システムは、子どもの成長段階での歯や顎の問題を早期に解決するための手法です。この記事では、MRCを用いた小児矯正の早期治療のメリットについて詳しく解説します。子どもの歯並びが気になる親御さんに向けて、治療内容や期間、費用感も交えて説明します。

目次

  1. 小児矯正(MRC)の概要
  2. 早期治療のメリット
  3. 治療における具体的手法
  4. 治療期間と費用
  5. 注意点とデメリット
  6. まとめ

小児矯正(MRC)の概要

  1. 小児矯正のMRCシステムは、口腔筋機能療法に基づく治療法です。一般的なブラケット矯正とは異なり、マウスピースを用いて、正しい口腔機能を育成します。MRC治療は、子どもの成長過程での不正咬合(嚙み合わせの不正)や歯並びの問題に対して早期に取り組むことができます。特に、5歳から7歳の幼児期から始めると効果的です。
  2. この治療法は、単に歯並びを改善するだけでなく、呼吸や舌の位置、飲み込み方などの基本的な口腔機能を含めて総合的に改善することを目指します。MRCのマウスピースは、昼間と夜間に装着することで、自然に筋肉の訓練が行われます。これにより、顎の発育や歯の位置を正しく誘導することができます。

早期治療のメリット

  1. 早期に治療を開始することで、子どもの顎の成長や発育を正しい方向に導くことができます。これにより、将来的な深刻な不正咬合を予防することが可能です。適切な時期に治療を行うことで、成長中の顎骨が自然に正しい形に発育し、歯並びも整いやすくなります。
  2. 早期治療により、子どもの呼吸や発音、食事の際の嚥下(えんげ)機能も改善されることが多いです。例えば、口呼吸が改善されることで、夜間のいびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクも低減できます。これにより、子どもの全体的な健康状態が向上するメリットがあります。
  3. また、精神的なメリットも見逃せません。早期からの矯正治療により、歯並びや咬み合わせの問題が改善されることで、子ども自身の自信にもつながります。笑顔が増えたり、友達とおしゃべりすることが楽しくなったりすることで、社交性も向上する場合があります。

治療における具体的手法

  1. MRC矯正治療では、主に専用のマウスピースを使用します。このマウスピースは、お子さまの口腔内の筋肉に適切な訓練を促すデザインがされています。昼間は1〜2時間の装着、夜は就寝中に装着することが推奨されます。マウスピース自体はシリコーン製で、柔軟性があり子どもでも使いやすい設計です。
  2. 定期的な歯科医師の診察も必要です。一般的には月に1回程度のペースで診察が行われ、マウスピースの効果や適合をチェックします。また、口腔筋機能の訓練も並行して行うため、専用のエクササイズを歯科医院で指導されることが多いです。
  3. 治療が進むにつれて、マウスピースの種類を変更することがあります。これにより、ステップバイステップで効果的に治療を進めることができます。治療の進行状況によっては、追加の診療や検査も行われることがあります。

治療期間と費用

  1. 治療期間は個々の症状や成長のスピードにより異なりますが、一般的には1年から2年程度の期間が必要です。ただし、早期から始めることで治療期間が短縮される場合が多いです。重要なのは、定期的なモニタリングと適切な治療計画に基づいて進行することです。
  2. 費用については、矯正歯科によって異なりますが、20万円から40万円程度が一般的です。また、マウスピースの購入や定期的な診察費用も含まれますが、具体的な料金については歯科医院に確認することをおすすめします。保険適用外の治療法であることが多く、経済的な負担も考慮する必要があります。

注意点とデメリット

  1. 早期に治療を始めることで多くのメリットが得られますが、全ての子どもがMRC治療に適しているわけではありません。具体的な適用条件は、歯科医師の判断に基づきます。また、治療中にマウスピースの装着を怠ると、効果が得られにくくなることがあります。
  2. 経済的な負担も一つのデメリットです。自己負担で行う治療が多いため、治療費の事前確認と予算の計画が重要です。また、子ども自身がマウスピースを正しく使えない場合もあり、この場合は追加のサポートや指導が必要です。
  3. 治療中は定期的な通院が必要で、そのための時間や労力も考慮しなければなりません。特に共働きの家庭や忙しい家庭では、通院スケジュールの調整が必要となります。

まとめ

小児矯正のMRCシステムを用いた早期治療には、多くのメリットがあります。子どもの成長段階での歯並びや顎の問題を早期に解決し、将来的な健康リスクを低減することができます。ただし、治療には時間や費用がかかるため、よく考えてから始めることが大切です。歯科医師としっかり相談し、お子さまに最適な治療を見つけてあげてください。

小児矯正(MRC)のメリットについて

愛知県刈谷市の歯医者 やまむら総合歯科矯正歯科
歯科医師 院長の山村昌弘です。

矯正治療は大人だけのものではありません。早期に適切な治療を受けることは、子供たちの健康や生活の質を大きく向上させる重要な要素となります。今回は、「小児矯正(MRC)」に焦点を当て、その詳細やメリットについて詳しく解説していきたいと思います。MRCという矯正法は、子供たちの成長過程において効果的であり、多くのメリットを持っているのです。

目次

1. 小児矯正(MRC)とは
2. 小児矯正のメリット
3. 治療方法とプロセス
4. 身体的・経済的・精神的なメリットとデメリット
5. 小児矯正の治療期間と料金

1. 小児矯正(MRC)とは

小児矯正(MRC)は、オーストラリアのMyofunctional Research Co.が開発した矯正システムで、小児特有の歯並びや咬合の問題を早期に改善するために設計されています。MRCは、従来のワイヤーやブラケットを使用しないため、子供にとって快適で負担が少ない治療方法です。このシステムは、口筋の機能と呼吸のトレーニングを重視しており、正しい成長と発達を促進します。

2. 小児矯正のメリット

小児矯正のメリットは非常に多岐にわたります。まず第一に、早期に問題を見つけて治療することで、将来的に必要となる大掛かりな矯正治療を回避することができる点が挙げられます。子供の頃に歯並びや咬合の問題を解消することで、大人になってからの口腔内健康状態が良好になります。特にMRCは、ワイヤーやブラケットを使わないため、口腔内の違和感や痛みが少なく、子供たちが楽に治療を受けられるメリットがあります。

3. 治療方法とプロセス

MRCによる小児矯正の治療は、まず初めに詳しい口腔内の状態を確認することから始まります。その後、個別にカスタマイズされた装置を使用して治療を進めていきます。この装置は、正しい舌の位置や呼吸方法、口筋のトレーニングを促すために設計されています。装置を使用する時間は、1日約1時間程度ですが、これを続けることで徐々に改善が見られるようになります。また、定期的な歯科医師のチェックとアドバイスが提供されるため、安心して治療を進めることができます。

4. 身体的・経済的・精神的なメリットとデメリット

MRC小児矯正の身体的なメリットは、装置の装着がシンプルで痛みが少ない点です。子供が積極的に治療に参加することで、治療効果が高まり、口腔内の健康状態も良好に保つことができます。経済的な面では、早期の予防治療としてMRCを導入することで、後に発生する大掛かりな矯正治療の費用を抑えることが可能です。一方で、デメリットとしては、治療には継続的な取り組みが必要であり、子供自身が治療を続ける意欲を持つことが重要です。また、費用面では初期費用がかかりますが、長期的に見ると経済的なメリットが大きいと考えられます。

5. 小児矯正の治療期間と料金

MRCによる小児矯正の治療期間は、個々の状態や問題の程度によりますが、平均的には約1〜2年程度です。定期的な診察と装置の使用が欠かせないため、治療の進行状況は定期的に確認されます。料金については、初診料と定期診察料、さらにカスタマイズされた装置の費用が含まれ、総額としては約40万円程度が一般的です。しかし、これはあくまで目安であり、各医院や地域によって異なるため、詳細は直接お問合せいただくことをお勧めします。

まとめ

子供の歯並びや咬合の問題は早期に発見し、適切に対処することが重要です。小児矯正(MRC)は、従来のワイヤーやブラケットを使用せず、子供たちにとって負担が少ない治療法で、多くのメリットを提供します。身体的・経済的・精神的な側面から見ても、MRCは優れた選択肢と言えるでしょう。早期の治療を検討することで、将来的な口腔内の健康を守ることができるため、ぜひ積極的に考えてみてください。

歯並びと顔の成長について

歯並びと顔の成長には深い関係があるのをご存じでしょうか?

実は、歯並びや嚙み合わせが悪いと、顔の輪郭にまで悪影響が及ぶことは良くあります。

出っ歯や受け口、これらがとてもわかりやすい例です。出っ歯や受け口というのは、主に前歯が前方に傾いていることで現れる顔の輪郭・顔貌といえます。ですから、歯並びが変われば顔の輪郭も変わってくるのです。

今回はそんな

歯並びと顔の成長に関係性についてわかりやすく解説します。

身体が成長するように、お口の中も成長し変化していきます。お口の成長は、上顎骨と下顎骨の成長、永久歯への生え変わり、などが挙げられます。また、お口の成長と歯並びには密接な関係があります。

身体の成長は、脳に近いところから成長していきます。その後、筋肉や骨格が成長していきます。

それでは、

お口の成長はいつ頃になるのでしょうか??

顔の成長は、

5才までに40~45%

10才ごろまでに80%

20才ごろまでに成長が完了

といった成長過程で、最初に顔の幅が成長し、次に顔の長さと深さが成長していきます。

お口の成長もお顔の成長と同じ頃だろうと思う方も多いかもしれませんが、お口の成長は、上顎骨と下顎骨で違いがあり、また男女でも違いがあるので要注意です。

上顎骨はより脳に近い骨であるため、下顎骨に比べ先行して成長していき、成長のピークは5歳、そして、10歳にはほぼ完了してしまいます。

それに比べ、下顎骨は男女で違いがあり、男の子の場合は一般的に18歳ぐらいまで成長発育、女の子は14歳位ぐらいまで成長発育します。

お顔の成長は、歯の生え方、並び方によって左右されてきます。

上顎骨の成長が終わるころには、お顔は80%も成長が完了しています。また、下顎骨も同様、下顎骨の成長の後にお顔の成長が止まります。

ですので、歯並びが悪いと、それに沿ってお顔が出来上がるため、お口の成長が止まる前に歯並びがきれいになっていることが大変重要になってくるのです。

顔立ちを決める最も大きな要素は骨格です!

顔の輪郭・顔立ちはほとんど遺伝によって決まってしまうのでは?と思われるかもしれませんが、それは必ずしも正しいとは言い切れません。なぜなら、上下の顎の骨というのは、小児矯正を受けることによって発育をコントロールできるからです。子供の頃に治療を受けた方が良いのはそのためです。

ここまで、歯並びとお顔の成長について書いてきましたが、結局、お顔が成長しきる前、まだお口の成長が止まる前の段階に治療を受けるということが、最も大切だということは分かっていただけたかなと思います。

では、歯並びとお顔の成長についてわかっていただけたところで、歯並びが整い、お顔の成長が終わると、どのようなことが起こるのでしょうか?

もうお分かりですね。それは「きれいな顔立ち」を手に入れることができます!

「きれいな顔立ち」というのは、
世間一般では以下のような条件を持つ顔が美しいとされています。

・鼻筋がすっと通っている

・目鼻立ちがはっきりしている

・目と眉の距離が近い

・肌がきめ細やかでハリとツヤがある

・横顔はEラインが整っている

・歯並びが整っている

Eラインとは、鼻の先端とアゴの先端を結んだラインの事で、人差し指を鼻の先端あごの先につけた時、鼻と唇と顎が一直線上にあるとEラインが整っているとされ、美しい横顔の条件に当てはまります。

大人の私たちからすると何ともうらやましいお顔立ち!

こういった顔立ちの大人を見ると、生まれつきだし・・・とか、きっとご両親が美男美女なんだろうなぁ~なんて思っていたと思いますが、実はそれだけではなく、もしかしたら子どもの頃に、親御さんが歯並びに気が付いて、早い段階から矯正をしてくれたからかもしれません。

それによって素敵なお顔立ちになったのかも・・・と考えると、一度自分のお子様の歯並びの状態を確認したくなりますね。

自分のお子様のお顔立ちは、持って生まれた姿ですので、どんな容姿でもかわいいのは当たり前ですが、そのお子様が大人になった時、歯並びのせいでお顔にコンプレックスを持ってしまうのはかわいそうな事です。

しかも、お顔立ちだけでなく、歯並びが悪いことはたくさんのデリメットがあります。

歯並びが悪くて良かったといった話は聞いたことがありません。

顔立ち、虫歯や歯周病、上手にしゃべれない、上手に噛めない、などなど、多くのデリメットがありますので、自分のお子様がそういったことにならないためにも、親御様が注意を払ってあげてください。

言うまでもなく、歯並びは自力で治せるものではありません。

少しでもお子様の歯並びに対して「あれ?」と思うことがあったら、できるだけ早い段階で、まだお口の成長途中の段階で、歯科医院へ相談することをお勧めいたします。

子どもの歯並びに気を付けてあげられるのは紛れもない親御様です。

ですので、お顔が成長しきる前、まだお口の成長が止まる前に、ぜひ一度ご相談ください。

歯科医師 院長 山村 昌弘

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インプラントの治療期間 

インプラントがしたいと思っても、治療期間がトータルでどのくらいかかるのか分かりづらいので踏み出せないという方もいると思います。 

そこで、インプラントの平均的な治療期間を、治療の流れに添ってご紹介したいと思います。 

治療期間 

インプラント治療にかかる期間は、お口の中の環境によって様々ですが、診察、診断から治療完了まで、最短で6カ月、上顎で約1年かかると言われております。 

インプラントは虫歯の治療のように、削って型取りをして、次の来院時には被せるというような短期間で治療が終わることはありません。 

どうしてかというと、インプラントは人工歯を被せるまでに以下の工程があるからです。 

インプラント治療の工程 

  1. 土台となる人工歯根を埋入する 
  1. 人工歯根が骨と結合するまでの期間を置く 
  1. 人工歯根と人工歯を結合するための装置を取り付ける 

といった何段階ものプロセスを踏まなければならないからです。 

治療期間に差があるのはどうしてなの? 

治療期間に差があるのは、患者様それぞれのお口の中の健康状態に違いがあるからです。 

顎の骨がしっかりしており、歯ぐきも健康な方というのは、比較的すぐに埋入手術が受けられますし、骨と人工歯根の結合も早く進みます。 

反対に、歯周病があったり、顎の骨が溶けて薄い方は、歯ぐきの治療や造骨手術を先に行う必要が出てきたり、骨との結合期間も長くかかることがあります。 

インプラントの治療の流れとそれぞれにかかる治療期間 

では具体的にインプラント治療の流れに沿って、そのプロセスと治療期間をご紹介していきましょう。 

★治療前(通院回数2~3回、通院期間2日~2週間) 

① クリニックで丁寧なカウンセリング 

② 歯の状態・口腔内の状態・全身の状態などを確認 

③ 治療法や手術を受けれるかなどの説明 

④ 術前検査(CT・血液・心電図などの臨床検査、歯周病の検査) 

⑤ インプラントを正確な位置に埋入するためのガイド作成 

⑥ 担当医師と治療計画を進める 

★外科手術(1日) 

① 歯の欠損部の歯槽骨にインプラントを埋め込む。 

② 埋入されたインプラントにアバットメントと呼ばれる連結部を装着する。 

③ 装着したアバットメントに人工歯を固定する 

・1回法・・・通院回数1~2回・通院期間1日~2週間 

歯ぐきを切開し、あごの骨にドリルでインプラント体を埋めるための穴を開け、その後、開いた穴にインプラントと人工の歯との連結部分にあたるアバットメントが一体となった、ワンピースインプラントを埋め込みます。ツーピースインプラントを使用する場合は、インプラント体を埋め込んだ後、アバットメントを取り付けて完了です。 

インプラントを埋め込む顎の骨がしっかりとあることが条件です。 

・2回法・・・通院回数4~6回、通院期間3~7ヶ月 

歯ぐきを切開したらドリルを使い、インプラント体を埋めるための穴をあごの骨に開けていき、その後インプラント体を埋め込み、インプラント体の上部の穴にカバーをかぶせたら切開した歯ぐきを縫い合わせ、1回目の手術は終了。 

2ヵ月後、インプラント体があごの骨としっかりと結合したら、2回目の手術を行ないます。 

★インプラント定着期間(3~6ヶ月) 

2回法で手術を行った場合は、1回目と2回目の間に3~6カ月の定着期間が必要となります。この期間は人工歯根と顎の骨が結合するための期間で、定着期間に個人差があるため歯科医師が期間を提案します。 

★人工歯をセット(1日) 

インプラントの土台が安定し切開した歯ぐきの傷口が治ってから人工歯をセットします。 

★手術後(メンテナンス年1回程度) 

術後は定期的なメンテナンスと歯周病予防プログラムが必要になります。 

適切なケアを行なわないとインプラント周囲炎を起こしやすくなるため定期的なチェックが必要です。その後、問題がなければ年1回程度の受診で問題ない状態になります。 

インプラント治療は長い目でじっくりと 

インプラント治療は、少なくても半年以上はかかるため、長い目でじっくり治療していく必要があります。 

それだけ長い事期間をかけて行うインプラント治療は、周囲の歯に負担をかけることなく自分の歯と同様に扱うことができる、口腔内の違和感が少ない治療方法です。 

やまむら歯科でも、インプラント治療は多くの実績を持っておりますが、治療を受けた患者様はみんな、インプラント治療をして良かった!まるで自分の歯みたい!と大変喜んでくださいます。 

期間がかかってしまっても、かかった分以上の機能性・審美性全てにおいて、どの修復方法よりも天然歯に近い回復が期待できます。 

生涯おいしく食事ができ、見た目も美しい状態を継続できるメリットを考えると、治療期間がかかったとしても行う価値はとても高いです。 

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“噛む”という動作は、健康にも大きく影響します。 

インプラント治療で不自由ない生活を取り戻しませんか? 

インプラントが気になっている方は、やまむら歯科の担当医と念入りに打ち合わせをし、治療期間の目安を頭に入れ、ご自身のライフスタイルに合わせてぜひご検討いただきたい治療です。 

歯科医師 院長 山村 昌弘

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治療後に痛いのはなぜ 

 

皆様の中には、むし歯の治療後なのに、歯が痛いといった経験をしたことはありますか? 

治療をしたのに歯が痛いなんて、ちゃんと治療ができていないのではないかと思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんので、ここはしっかりとご説明させていただきたいと思います。 

むし歯の治療後に歯が痛む原因 

むし歯の治療中は、麻酔をしているため痛みには気づかないことが多いですが、麻酔が切れた後にズキズキと歯が痛み出したという経験をした方は大勢います。 

  • 治療後は神経が敏感になる 

むし歯の治療後は神経が敏感になるため、いつもより痛みを感じやすくなります。 

むし歯の治療では、タービンと呼ばれる機器を使いますが、その時に生じる振動が神経へダメージを与えます。むし歯が神経に近ければ近いほど、熱や振動は伝わりやすいです。 

  • 神経が炎症を起こしている 

むし歯で溶かされた歯をきれいに取り除いても痛みがある場合は、すでにむし歯菌が神経内部まで入り込んでいる可能性もあります。 

また、神経の近くまで浸食しているむし歯は、神経を弱らせていることがあります。歯の神経がダメージを受けて弱っていると、治療後も歯がしみたりズキズキと痛む場合が多いです。 

  • 詰め物が神経を圧迫している 

詰め物が神経を圧迫すると、治療後のむし歯がズキズキと痛くなる原因になります。 

また、被せ物を入れる時に、嚙み合わせの調整がうまくいかず、周辺の歯根膜にダメージを与えて痛みを感じる場合もあります。 

  • 詰め物で銀歯を使用している 

詰め物が銀歯の場合、冷たい物や熱い物を食べると痛くなる原因になります。 

保険診療では、詰め物の材質にプラスチックや金属を使いますが、自費診療で使うセラミックに比べると金属は熱を伝えやすいため、日が浅いうちは刺激で傷みやすい状態です。 

通常なら2~3日もすれば痛みはなくなります。 

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  • 神経が取り切れていない 

歯の神経を取り除く根管治療の後にズキズキと痛みが生じる場合は、神経が取り切れていない可能性が考えられます。 

歯に通じる神経を取り除く根管治療は非常に複雑で、細くて狭い歯の中を隅々まで治療しなければ神経は取れません。そのため、治療が完了したと思っても、完全には神経が取り切れていない場合があります。 

むし歯の治療後に歯が痛くなった時の対処 

治療後の歯がズキズキと痛む症状は、一般的には2~3日もすれば落ち着きます。 

もし治療後に痛みが1週間以上継続している場合は、神経の圧迫や炎症などの可能性が考えられますので、必ずかかりつけの歯科医へ相談するようにしましょう。 

治療後に歯が痛くなった時は 

  • 痛み止めを服用する 

どうしても歯の痛みを抑えたい場合は、痛み止め飲んで様子をみましょう。 

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  • 刺激が強い食べ物を口に入れない 

むし歯の治療後に歯が痛い時は、刺激が強い食べ物を口に入れないようにしてください。 

  • 血液の循環がよくなる行動を控える 

身体が温まり血液の循環がよくなると歯の痛みが強くなります。そのため、できるだけ長風呂や激しい運動、飲酒等は避けましょう。 

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  • 痛みがある歯を触らない 

痛む歯に指でさわると、指に付着している細菌が患部に侵入する可能性があります。 

患部を冷却シートなどで冷やす 

冷却シートや冷たいタオルで患部を冷やすと、歯の痛みは少しだけ和らぎます。 

治療後に再受診すべき痛みの目安は? 

基本的に、むし歯治療後の痛みやしみるといった症状は数日で感じなくなっていきます。しかし、注意が必要で再受診すべき痛みもあるのでお伝えしておきます。 

痛みが時間の経過とともに増していく場合 

治療した歯の周囲が腫れてきた、赤くなってきた場合 

数日たっても症状が引かない場合 

こういった症状の時は、一度確認のため再受診をして確認してもらうことをおすすめします。特に、腫れや痛みの増加は、何らかの感染が疑われるため、歯科医院での処置が必要です。 

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最後に 

神経に近いむし歯の処置や、神経を取り除く処置を行った際には、治療直後に痛みや不快感が出ることは、治療後にドクターからご説明があるかと思います。 

ご自宅で、痛みや不快感をやわらげるために、適切に痛み止めを使用し、タオル等で冷やすなどといった応急処置をまずは試してみることをおすすめします。 

痛みやしみるといった不快感は、数日でだんだんと消失していくと思います。どうしてかというと、これは、神経の近くに第二象牙質という組織が作られ、刺激から神経が守られるようになったり、神経をとる治療中であれば、根管内にいれたお薬により、感染した組織が消毒され症状が鎮静化するためです。 

せっかく治療を行ったのに歯に痛みや不快感があると心配になってしまうものですが、数日安静にし、痛み止めなどで対応しながら、それでも痛みが治まらない様でしたら再診をご希望されると良いと思います。 

やまむら歯科では、治療後に痛みが出たりした場合、不安であればいつでもお問い合わせいただいて構いません。 

当院は、笑顔とコミュニケーションで溢れた明るく暖かい雰囲づくりを大切にしております。 

一人でも多くの方に当院を選んで良かったと思っていただけるように努めておりますので、遠慮なくお問い合わせください。 

歯科医師 院長 山村 昌弘

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大人の口臭をどう防ぐか 

そもそも口臭には種類がある! 

口臭には大きく分けて、【生理的口臭】【飲食物・嗜好品による口臭】【病的口臭】の3つの種類があります。 

【1.生理的口臭】 

生理的口臭は、誰にでもある匂い。起床直後や空腹時、緊張時(は特に口臭が強まります。これは唾液の分泌が減少し、細菌が増殖して口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)がたくさん作られるためと言われています。また、ストレスにより唾液の量が少なくなることが原因で口の中が臭くなることもあります。 

特徴病的口臭ではないので、周囲への影響は時々不快にする事がある程度。多くの場合は、病的口臭と異なり、本人も気が付かない事があります。口臭が気になり不安な気持ちになると、より感じるようになります。身体のコンディションやストレスに対する感受性の違い、会話条件、生活習慣などによって、発生したり発生しなかったりします。 

改善方法:食事をしたり、水分を積極的に補給するようにすることで唾液量を増加させると急激に口臭が弱まります。つまり、生活習慣の改善でよくなるので治療の必要がありません。 

【2.飲食物・嗜好品による口臭】 

匂いの強い食べ物(にんにくやネギ、お酒)や煙草などによる一時的な口臭。時間の経過とともに臭いも無くなるため、治療は必要はありません。 

【3.病的口臭】 

病的口臭の90%以上は、口の中にその原因があると言われています。具体的には歯周病、虫歯(う蝕)、歯垢、歯石、舌の表面に付くコケ状の細菌の固まり、唾液の減少、義歯の清掃不良などです。そのほか、鼻やのどの病気、呼吸器系、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭が起こる場合もあります。 

改善方法:口臭の原因となる病気を突き止め治療することで口臭を改善することができます。 

病気が“病的口臭”につながるのはなぜ? 

1.歯周病:病気が進行すると歯ぐきからの出血に膿が混じってくるようになり、口臭もひどくなってきます。 

2.虫歯:独特な臭いを持つ虫歯。食べかすや虫歯菌が、虫歯の穴の中に溜まって臭いがきつくなり、口臭の原因になります。しかし小さな虫歯で口臭が強くなることはなく、進行してくると次第に口臭がきつくなってきます。神経まで侵され腐ってしまうと、強烈な臭いがします。 

3.歯垢:歯の表面に付着する柔らかい堆積物で、ほとんどが細菌のかたまり。虫歯や歯周病の原因になるものなので、口臭の原因となります。 

4.歯石:歯垢が作った、かたい石灰分。歯石がたくさん付くようになると口臭も悪化します。さらに、歯石が付くことにより歯周病を進行させてしまいますよ。 

5.舌苔(ぜったい):舌苔(ぜったい)とは体調不良のときなどに、舌の表面に白っぽいものが付着することで、これは歯垢と同じような細菌の固まり。これも口臭の原因になるため、舌をきれいにすることで口臭も軽減されます。 

6.唾液の減少:実は唾液は口臭予防にとても大切!唾液の分泌が少なくなると口の中が不潔になり、虫歯や歯槽膿漏に繋がります。さらに、口の中が乾燥することで口臭が強くなりやすくなります。 

7.プラスチックの人工歯:義歯、入れ歯のプラスチック部分は色や匂いを吸着してしまいます。毎日きれいに清掃し、消毒剤に浸しておくことが大切! 

8.不良な冠、かぶせた金属の腐食:歯にかぶせた金冠が古くなって穴やすき間ができたりすると汚れがたまり易くなり、口臭の原因に繋がります。 

9.口腔ガン:口の中の癌により口臭が発生することがあります。 

10. 鼻・のどの病気:鼻は口とつながっているため、副鼻腔炎(蓄膿症)や咽頭炎、喉頭炎などの炎症があると、たんぱく質を含む血液や膿が口の中に出てきて、口臭が起こってしまいます。 

11.その他呼吸器系の病気・消化器系の病気:全身症状が原因となって口臭が発生することがあります。治療することで口臭は軽減されます。 

口臭を予防するための基本 

口臭予防の基本は、お口の中を清潔に保つこと原因を突き止めること。毎日の歯磨きと歯科医院でのクリーニングで清潔な口腔内環境を維持できれば、口臭だけでなく虫歯・歯周病の予防にもつながりますよ。 

【おうちでできる予防】 

・毎日の歯磨きを丁寧におこうなう 

・磨きにくいところや磨き残しがありそうなところはフロスを使う 

詳しくはこちら:http://yamamura-test-com.check-xserver.jp/preventive/ 

【歯科医院でできる予防】 

・定期的な健診 

・定期的なクリーニング 

・口臭の検査 

詳しくはこちら:http://yamamura-test-com.check-xserver.jp/checkup/ 

病的要因の口臭対策 

▶︎▶︎原因になっている症状・病気が治れば口臭も軽減・解消されるため、虫歯・歯周病であれば治療を受けて完治させることが先決となります。呼吸器系・消化器系の病気の場合は、専門医院で治療を受けるようにしましょう。 

親知らずが口臭の原因になっている場合は、抜歯したほうがいいケースも。歯科医院に行き、自分の歯の場合はどうしたら良いのかを相談すると良いでしょう。 

詳しくはこちら:http://yamamura-test-com.check-xserver.jp/wisdom/ 

生理的要因の口臭対策 

▶︎▶︎こまめに水分を補給したり、ガムを噛んだりして、お口の中の潤いを保ち、できるだけ唾液の分泌を促すことを意識することと、お口の中を洗浄・殺菌することが重要となります。これらを意識することで、口臭の軽減・解消が期待できます。 

疲労やストレスは要注意! 

疲労や風邪などで免疫力が落ちて細菌が増殖してしまうのは、お口の中も例外ではありません。抵抗力が落ちてしまいお口の中の細菌が活発になると、口臭を引き起こしてしまいます。ストレスを溜めこまない生活習慣や健康的な生活を意識することが大切です。

歯科医師 院長 山村 昌弘

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