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やまむら総合歯科・矯正歯科

呼吸のトレーニング

こんにちは!エデュケーターの佐藤です。

今回は6回目のアクティビティのお子さんを紹介します。6回目のアクティビティでは、呼吸のトレーニングを行いました。


呼吸を止めた状態で、どれだけ歩けるかを数えます。

こんなに躍動感あふれる写真ですが、これは私が写真を撮るのが下手なだけで、本来は、いつも歩くくらいのペースで歩いています。笑

毎回、真剣にアクティビティに取り組んでくれて、お家でのアクティビティは、いつも100%達成してきてくれます。笑顔がとっても可愛い女の子です。

MRC治療を行なっているお子さんたちは、マイオブレイスと呼ばれているマウスピースを1日1時間(30分と30分)と就寝時にお口につけ、1ヶ月ごとに決められたアクティビティを毎日行っています。

マイオブレイスとは、このようなシリコン製のものです。


正しい舌の位置を覚えることや、お口を閉じること、正しい飲み込みの練習ができます。

つけている1時間の間は、じっとしていないといけないわけではなく、宿題をしている間や、テレビを見ている間でも構いません。ピアノを習っているお子さんは、ピアノの練習中につけています。

しかし、ただお口の中に入れているだけでは、正しい舌の位置を覚えたり、自然にお口を閉じることはできません。筋肉に正しい動きを覚えさせないといけないので、意識して口を閉じたり、正しい場所に舌をおく努力をしないといけません。

そのため、マイオブレイスには、タンタグという舌を正しい場所に起きやすいシステムが備わっています。



そして、毎日コツコツと続けることがとても重要です。悪い癖を治すというのは、簡単なことではありません。

”右利きを今日から左利きに変えること”と私は同じだと思っています。

今日からというのは難しいことですが、毎日コツコツと左手でお箸を使ったり、字を書く練習を1年続けたら、1年後には、私も左利きになれるのではないかと思います。


毎日、コツコツと続けるコツは、決められた時間に行うことかなと思います。

例えば、”ご飯を食べたらすぐに”や”宿題をするとき”など、毎日必ず行うこととセットにすると、忘れてしまうことが少なくなるのではないかと思います。

実は、マイオブレイスにはたくさんの種類があります。やまむら歯科でも、いつくかの種類を取り扱っています。



お子さんの、年齢や、治したい悪い癖によって種類を変えています。どの種類が、どういう癖に有効なのか、私たちもまだまだ勉強中です。

悪い癖というのは、治すのはとても大変なことですが、治ってしまえば、綺麗に並んだ歯並びが戻ってしまうことはありません。
自分の筋肉が、後戻り防止装置になるのです。

そして、悪い癖というのは、歯並びだけでなく、お子さんたちの正しい成長の妨げになってしまいます。

”お子さんの正しい成長”についての説明会を毎月、第四土曜日に行っています。ぜひ、たくさんの方にお話を聞いていただきたいと思っています。

そして、私たちと楽しく、悪い癖を治しましょう!

症例:前歯が外側に向いている(小学2年生)

こんにちは。エデュケーターの山田です。

今回ご紹介させて頂くださいお子様は、治療開始10ヶ月のお子様です。主訴は、歯並びの改善をしたいとのことでした。

お母様がいつも付き添いで来られるのですが初診時に歯並びについての相談がありました。真ん中の前歯が外側に向いていることが一番気になるので、いずれ矯正は行う予定と仰られていました。


こちらのお子様は、始めた年が小学校2年生だったこともあり、まずマイオブレース・アクティビティを勧めました。

大人との矯正の違いについてしっかりと説明させて頂き、今後矯正を行った時に後戻りが少ないとお伝えしたところやっていきたいとご本人・お母様から返事を頂いて始めることになりました。

なぜ後戻りが少ないかと言うと、歯並びを悪くしている根本的な原因を改善するからです。

★舌の正しい位置
★唇を閉じる
★鼻呼吸
★正しい飲み込み方

これらを改善することにより、歯が真っ直ぐ生えてくる環境を整え、悪い癖により歯並びが悪くならないようにしていきます。

当院では、主に5歳から小学4年生のお子様にお声かけをさせて頂いております。その理由は、6~8歳の時期が1番顎や顔が成長していくからです。

下記を見てください。



子供が成長していく中で、器官や機能は個々別々の発達をしていきます。一つの事柄でも、吸収しやすい時期、しにくい時期が出てきます。そこで、最も吸収しやすい時期に、その課題を与えていくのが最適です。

この発達・発達していく特性を説明するときにこの「スキャモン曲線」のグラフが使用されます。

上の顎、下の顎ともにピークが6~8歳の時です。成長のピーク時の時に、間違った癖がついてしまっていると正しい発育をしてくれません。その大切な時期に、正しい癖を身につけてもらうことがとても大切なのです。

今回行ったアクティビティは、舌を正しい位置に置いて吸い上げて音を鳴らすアクティビティを行いました。舌を正しい位置に置いてから上の顎に吸い上げて、そのまま下ろします。その際にポンっと音を鳴ります。

初めは、音が小さいお子様も毎日アクティビティを行うことにより、段々と音が大きくなっていきます。


そのようにして、舌の筋トレを行っていき、舌を思うように扱えるようになっていきます。舌の力は、とても強いです。およそ500mlのペットボトルくらい力があると言われています。

その舌を自由自在に扱えたらどうでしょうか。舌は、喋るときや食べている時以外は上の顎についています。


それが下がっていると段々と口が開いていて自然と口呼吸になっていきます。また、気道も段々と狭くなっていき、鼻呼吸だと身体に入れれる空気の量が少なく口から空気を吸うようになって普段過ごしている時もずっと口呼吸になってしまいます。

お子様は、鼻呼吸ができていますでしょうか?

アクティビティでは、舌を正しい位置に置き続けること、飲み込む時の舌の使い方、また場合によっては話すときの舌の使い方を身につけてもらいます。それにより、鼻から呼吸を行ってもらうようにします。

私たちと一緒にお子様が正しい成長ができる手助けをして行きましょう!


唇を閉じることができない

お子様にやってもらう事

・起きている時に一時間マイオブレースをつけてもらう事。
・アクティビティ(トレーニング)を毎日行ってもらう事。
・内容は5,10分ほどのトレーニングを2回。
・寝る時にマイオブレースをつけて寝てもらう事。


お子様に正しい成長をしてもらうため、私たちと一緒に頑張っていきませんか?

こんにちは。エデュケーターの山田です。
今回ご紹介させていただくお子様は今年12月に始めたばかりのお子様になります。

初診時は歯並びが気になるとのことで来院されました。ワイヤーの矯正かマイオブレース矯正どちらか悩まれていました。

マイオブレース矯正は本人のやる気とご両親のご協力があり成り立ちます。小さいお子様がいるとのことで付きっきりは難しいかもしれないという不安を持っていらっしゃいましたが、お子様自身がとてもやる気が見られました。

そこで、もし今後矯正を考えられているのであれば、

・マイオブレース矯正を行った方が後戻りも少ないこと
・抜歯の必要がないこと
・トレーニング自体も5、10分ほどの内容のものを2セット行うのでその間だけ付き添ってほしいこと
・ずっと付きっきりではなくても大丈夫なこと


などをお伝えしたところ、マイオブレース矯正を考慮されはじめることになりました。次の写真を見てください。


正面から見た時はそこまで気にならないのですが横から撮影した時に前歯が出ているのが分かります。唇を閉じると歯が前に出ているので意識しないと閉じられないことが多いです。

唇が閉じれないと、口がずっと空いたままになってしまいます。ですので、知らないうちに口呼吸になっている可能性が高いこと、それにより気道(首のところの空気の通り道)が細くなり、鼻呼吸からだと空気の量が少なくなってしまうため、余計に口呼吸になります。口が開いていると口の中が乾いて口臭の原因にもなります。

また、呼吸しやすい姿勢で呼吸を行うようになってしまうので猫背になっていきます。正しい姿勢をとると、気道も真っ直ぐになり空気の通り道が増えていきます。

その為、まず初めにお子様に教えている事があります。


姿勢の重要性

★正しい姿勢
★唇を閉じること
★鼻呼吸
★舌を正しい位置につけること

あとは、マイオブレースをつけてもらうことに慣れてもらいます。

マイオブレースをつけることに慣れる必要がありますので、毎日マイオブレースを少しでもいいのでつけてもらうところから始めていきます。お子様によって合わせて教えさせて頂いているのでご安心ください。

また、歯が真っ直ぐに生えてくる環境が無かったため前歯が前に生えてきてしまっていたので顎を正しく成長に導いてあげなければ他の歯も真っ直ぐ生えないかも知れません。

横隔膜を使った呼吸(10歳)

今回、ご紹介するお子さんは、以前も紹介させていただいたMくんです。

10歳の男の子です。7回目のアクティビティの様子をご紹介します。

まず、Mくんはとても真面目な性格で、アクティビティもマイオブレイス(マウスピース)も毎回きっちりとやってきてくれます。お話もしっかり聞いてくれて、毎回スムーズに練習できます。

「きろく表」には、シールがたくさん貼ってあります。Mくんの努力はもちろんですが、ご家族のご協力もあってのものだと思います。

前回は、横隔膜を使った呼吸のアクティビティでした。

1ヶ月練習して、横隔膜を使った呼吸はとても上手にできていました。息を吸った時にお腹が膨らんで、吐いたらへこみます。今回はそれを応用させていきます。

まず横隔膜とは肺の下にあり、膜という名前がついていますが、筋肉です。


正しい呼吸とは、横隔膜を上下に動かして行う腹式呼吸です。

腹式呼吸は、息を吸うとお腹が膨らんで、吐くとへこみます。息を吸うとき横隔膜を使うことができると、助骨が開き、肺がより膨らみます。

今回のアクティビティは、息を吐ききり、息を止めて歩きます。呼吸をする時に、鼻から呼吸をするトレーニングです。


アクティビティの様子です。
たまに頑張りすぎて、苦しくなるまで息を止めてしまい、勢い余って口から呼吸してしまうお子さんもいらっしゃいますが、口から呼吸をしたら、再度仕切り直します。

このアクティビティの内容を簡単にご説明すると、私たちの体は脳からの指令で動います。呼吸も同じです。

体の中に”100”たまる箱があるとすると、鼻で呼吸をしている場合は100溜まったら、脳から次の呼吸をするように指令が出ます。

しかし、口を開けて口で呼吸をする癖がついてしまうと、その箱は80 60 40…と、どんどん小さくなってしまうのです。

100に比べると40はすぐに溜まってしまうので、脳からの指令もたくさん出て、浅く、早い呼吸になってしまいます。

お子さんの中に、呼吸が荒く、肩を揺らしながら呼吸をしている子はいませんか?

浅く早い呼吸は、集中力がなくなったり、寝不足になったり、お子さんの健康に深く関わっていくのです。

このアクティビティでは、60 40と小さくなった箱を100に戻すことが目的です。

実は、歩く歩数には目標があります。
ここでは内緒ですが、お子さんに言うとみんなびっくりします。

目標に近づくことも大切ですが、基本に忠実に、しっかり鼻から呼吸ができることが1番大切です。もちろん、目標の歩数に到達しないと終われないなんてスパルタなものでもありません。

皆さんお家でも練習を頑張ってくれて、1回目よりたくさん歩けるようになっています。中には、ご家族で競いながらやっているお子さんもいるようです。

ご家族で楽しくできると言うお話を聞いて、とても嬉しかったです。

Mくんも、あと2回このアクティビティを行う予定なので、2回目は前回より、たくさん歩けるようになっているといいなと思います。

舌のトレーニング

今回、紹介させていただくお子さんは、これまでも2回ご紹介しているお子さんです。
呼吸のアクティビティを終えて、今日からは舌のアクティビティにレベルアップしました。

前回までの呼吸のトレーニングとは簡単にご説明すると、
“息をとめたまま何歩歩けるか”というものでした。
3ヶ月行いましたが、最初は25歩だったのが、最後には53歩も歩けるようになりました。
お家でも、歯医者さんでも頑張った成果が出ています。

今日から、舌のトレーニングが始まりました。

舌は難しいアクティビティが沢山あります。
ただ、ある日突然コツを掴み、できるようになるお子さんもたくさんいるので、
毎日コツコツ頑張ることが、とても大切です。
私もできないものがいくつかあり、できるように練習しました。

突然ですが、今この記事を読んでいる皆さん、舌はどこにありますか?
正しい場所を知っている方、いらっしゃいますか?

実は舌の正しい場所はこちらです。



ここを私たちは“スポット”と呼んでいます。
おしゃべりするときや、ご飯を食べるとき以外は舌をスポットに置きます。

舌がスポットについていないお子さんには

  • お口がいつもあいている
  • いびきをかく
  • くちゃくちゃ音を立てて食べる
  • 風邪をひきやすい

など、いくつかのサインがあります。

そして、発育や歯並びにも影響が出てしまいます。
やはり舌をスポットにつけることができていなかったので、最初の検査の時には、お口がポカンと空いていました。



このように、唇の形が富士山になっているのも、お口ポカンのサインの1つです。

今日は“舌を吸って伸ばす”アクティビティをしました。

舌を上顎にきゅっと引っ付けて、舌の後ろにある線(舌小帯)をピンっと伸ばします。これは、舌の正しい位置を覚えることや、飲み込むときの正しい舌の動かし方のサポートをします。



アクティビティの際には、このように鏡を見ながら行います。自分で見て、正しい方法を覚えて帰ってもらいます。

舌は筋肉でできているので、トレーニングをすると動きを覚えてくれます。

ただ、間違った動きで練習してしまうと、間違った方法を記憶してしまうので、お家でも正しい方法で行えるように、ご家族の方にも見てもらいながら一緒に練習をしました。

今日はじめてのはずが、とっても上手にできて、びっくりしました。

あとは、長い時間、上顎につけていられるように、お家でも頑張ってもらいます。

舌のアクティビティは、まだまだ難しいものがたくさんあるので、一つずつ丁寧に頑張っていきたいなと思います。

ホームページリニューアル!

最新の情報を常に届けるためにホームページを修正いたしました。

弊社で行っているイベントや移転情報をなどをお伝えしていきます。

やまむら歯科は2023年4月に移転開業いたします。

こちらの情報も随時配信していきます。

新しい医院では成人治療、小児治療、予防治療、カウンセリングなど診療に合わせてスペースを設けております。

お楽しみにしておいてください!

症例:お口ぽかんを治す|小児予防矯正

MRC治療をはじめて8ヶ月経過した10才の男の子です。
アクティビティは6回目で、横隔膜を使った呼吸のトレーニングをしています。



まず最初に行う検査で、いくつか質問をして答えてもらうのですが、「うーん」と考えている間、お口がずっと空いていました。
“おくちぽかん”と呼ばれている状態です。

この状態から考えられるのは、

・鼻からではなく、口で呼吸をしていること
・舌が正しい場所についていないこと

が、考えられます。

今回のアクティビティは、横隔膜を使った呼吸のトレーニングでした。横隔膜は肺の下にあり、膜という名前が付いていますが、実は筋肉です。

正しい呼吸とは、横隔膜を上下に動かして行う腹式呼吸です。

腹式呼吸は、息を吸うとお腹が膨らんで、吐くとへこみます。

息を吸うとき横隔膜を使うことができると、助骨が開き、肺がより膨らみます。

肺がたくさん膨らむと、空気をたくさん取り込むことができ、ゆっくりとした、優しい呼吸ができるようになります。

これをトレーニングで習得します。

ゆっくりとした、優しい呼吸は、
脳にたくさんの酸素を届けることができるようになり、
集中力アップ、
寝不足の改善が期待できます。

「子供なのに目の下にクマがある…」とご家族の方から相談を受けますが、問診をしていくと、”日中、就寝中に口がぽかんと空いている”ということが確認できます。

ここまで”横隔膜を使う”と記載してきましたが、どうやって横隔膜を使うのかというと、とても簡単です。

姿勢が良い状態で行えば、横隔膜を使うことができます。

背中が丸まっている状態では、横隔膜を使うことができません。

このMRC治療をスタートするお子さんには、「アクティビティのお部屋では、正しい姿勢で座ること」を1番最初にお約束しています。

このような契約書にサインをしていただいています。

これは、お子さんご本人と私とのお約束です。



約束を破ったら何かあるということではなく、お子さんご本人がサインをすることで「自分でやるんだ!」という意思を持ってもらうためのものです。

皆さん、丁寧にサインをしてくれています。

そして、丁度この日、3ヶ月に1度のチェックの日でした。

お家でも、毎日欠かさずアクティビティを頑張ってきてくれます。

達成率は、毎月ほぼ100%です。

アクティビティも、とても真剣に取り組んでいます。

夜寝る時にもマイオブレイスをつけていますが、たまに忘れて寝てしまうことがあるそうです。

そんなときは、同居している祖母の方が起こしてつけさせているというお話もしてくださいました。




ご家族のご協力の甲斐があって、とても良い方向に進んでいます。

横顔を見てみると、スタート時(1枚目)では、頬のラインが真っ直ぐで、平坦な顔立ちだったことがわかります。

最新のお写真(2枚目)では、丸みが出ていることがわかります。

これは、下顔面が前に正しく成長している証拠です。



歯並びを見ても、V時だった歯列がU字に変わっています。

3ヶ月後にお写真を撮って変化を見るのがとっても楽しみです。
また来月、元気に会えるのを楽しみにしています!