こんにちは、刈谷市のやまむら総合,歯科・矯正歯科です。
今回は、お口の力を育てると身体にいいことがたくさんあるので、「よく噛むことで口の力を育てる」方法をご紹介したいと思います♪
噛むことの重要性
はじめに・・・
「噛む」というと、歯でしっかり咀嚼するといったイメージを持たれると思いますが、実は「噛む」行為は歯だけで行っているわけではありません。顎や歯茎も大きくかかわってきます。
ですので、子どもの噛む力は、まだ歯がない時期から成長をしているのです。
0歳~2歳の乳児期は、噛む、飲むなどの「食べるための力」を身に付ける大変重要な時期で、将来の基盤が作られる時期です。その「食べる力」を育てるために、「よく噛むこと」を成長に合わせて身に付けていきましょう♪
よく噛むことで起きる身体によいこと
- 満腹感を得やすくなる
よく噛むことで「おなかいっぱい」を感じ、食べすぎを防ぐことができます - 言葉の発音がはっきりする
よく噛むことで口の周りの筋肉が発育し、発音がはっきりとします - 味覚が発達する
唾液がたくさん出るので、食べ物そのものの味を感じやすくなります - 胃腸の働きを助ける
よく噛むことで消化しやすくなるので、胃腸の働きを助けることになります - 脳の活性化
口を動かして食べることで、咀嚼筋や表情筋などが使われ、血行がよくなります。体中に酸素や栄養が送られ、脳細胞の活性化も期待できます。 - 顎の発達
特に発育期の顎の成長・発達を促します。顎を育てることは、歯並びをよくすることにも結び付きます。
このように、ざっ挙げただけでもこんなにいいことがあります。
健康づくりは噛むことから!
噛む力は、健康的な体作りに密接に関わっているのです!!
顎の骨が成長すると・・・
よく噛むことによって顎の骨が成長すると、歯並びがきれいになります♪
しっかり噛むことで歯槽骨が発達し、それがきれいなU字形に発達すれば、口元は美しく見えるといわれています。
そうなることでU字型に歯が生え並び、きれいな歯並びになるのです。
柔らかいものや歯ごたえのないものばかりを食べていると、歯槽骨は上手に発達しないので、歯槽骨がV字型になってしまい、歯が並ぶスペースが不足して、でこぼこの歯並びになってしまうのです。
よく噛んで食べるための工夫とは???
- 急いで食べない
ゆっくりと味わって食べましょう。食べ物によって噛みごたえは違います。噛みごたえのある食べ物は、ひと口30回を目安によく噛んで食べましょう。
- 飲み物で流しこまない
食べ物が口の中にある時は、飲み物を摂らないようにしましょう。飲み物で流し込んでしまうと、食べたものが細かくならないうちに胃に送られてしまうので消化によくありません。よく噛むと、食べ物が細かくなり、自然に飲みこめるようになります。
噛む訓練
5~6か月頃・・・(口唇食べ期)滑らかにすりつぶしたリンゴなど
7~8か月頃・・・(舌食べ期)指で軽くつぶせる硬さの離乳食
9~11か月頃・・・(歯茎食べ期)少し強い力で軽くつぶせる硬さの離乳食
1歳頃・・・歯でかみつぶせる硬さの離乳食・幼児食
2~3歳児・・・リンゴや柿など、少し硬めの果物からスタート
4歳頃~・・・弾力のある物を噛む(セロリ・ごぼう・するめ・たくあん・フランスパン・ガム・グミなど)
かむ習慣は、5歳までに身に付けましょう!
乳歯が永久歯に生え替わる前までが、噛む習慣を身に付ける大事な時期なのです。
何回ぐらい、噛んだらよいのか
ひとくち30回目標!
30回というとなかなか意識しないとできませんよね。お子様には、口に食べ物を入れたら、あえて箸やフォークを置き、手をたたきながら数を数えたりして、楽しみながら行えればいいですね。
かむときの姿勢も大切です!!
- 足がしっかり床についていますか?
- 猫背になっていませんか?
- お茶碗は持って食べていますか?
- テーブルとお腹の位置はこぶし1個分開いていますか?
- 頬杖をついていませんか?
- 身体は正面を向いていますか?
- 左右の歯を上手に使って噛んでいますか?
実は今あげた姿勢を守れば、唾液の分泌を促し、虫歯予防や口臭予防につながります。
また、かみ合わせのバランスも崩れにくくなるため、ぜひ意識して食事をするようにしてください。