「デンタルフロスや歯間ブラシって使った方が良いの?」「歯ブラシだけだといけないの?」
「デンタルフロスって隙間が空きそうな気がする」これを読んでいる方の中には、このような疑問を抱えている方もいらっしゃるかと思います。
ここでは、フロスを使用するのとしないので何がどう違うのかをご紹介していきます。
デンタルフロスって何??
そもそもデンタルフロスがどういった役割を持っているのかを知らないとお話にならないと思いますので、デンタルフロスの役割をお伝えいたします。
歯と歯の間の歯間部は歯ブラシの毛先が届きにくいため、歯垢(プラーク)が残りやすく、むし歯や歯周病が発生しやすい場所です。歯ブラシで磨けなかった個所を放置しておくと溜まった歯垢が歯石となり、やがてむし歯や歯周病を引き起こします。歯ブラシでは届かない、歯と歯の隙間を掃除できるアイテムがデンタルフロスです。
歯と歯の間にすき間は生まれない??
デンタルフロスは柔らかい繊維でできているので、歯を動かすほどの力はありません。ですが、デンタルフロスで隙間が広がることはあります。え?!と思った方、ご安心ください。デンタルフロスで隙間が広がるのは、歯肉炎などの炎症が治まった場合や、隙間につまっていた汚れが取れた場合です。ですので、デンタルフロスをする前よりも良い状態になったということになります。
デンタルフロスの役割
デンタルフロスは、歯間清掃専用の弾力性のある細いナイロンのフィラメント(とても細い繊維)を数多くより合わせて作られています。このフィラメントが歯と歯の間に広がり、歯と歯の間にたまったプラーク(歯垢)を捕らえて取り除きます。デンタルフロスは、歯ブラシでは届かない歯間部の清掃に使用するためのものです。フロスによって歯と歯の間のプラークを効率よく取り除くことができ、歯磨き後に使用することで、むし歯や歯周病予防の効果が見込めます。
歯垢除去率
- 歯ブラシだけのブラッシングでの歯垢除去率・・・65%
- 歯ブラシ+デンタルフロスでの歯垢除去率・・・85%
ご存じの方も多いかと思いますが、歯ブラシだけのブラッシングだと歯垢除去率は65%と思ったよりも低い数値となります。
そこへ、歯ブラシのブラッシング後にフロスを使用すると、歯垢除去率は85%まで上げることができます。
それでもまだ100%には遠いですが、ご自身で毎日行うセルフケアですと、ケアできていると言っても問題ありません。
フロスの必要性
- むし歯の予防効果が高まる
デンタルフロスを使用すればむし歯の予防効果は格段に高まります。上記であげたように、プラークの除去率が高まるのも理由の一つですが、デンタルフロスは、歯と歯の間の汚れを除去できるからです。
むし歯の大半は歯と歯の間から発生することが多いため、その部分をどれだけ綺麗にできるかがむし歯予防の重要なポイントになってくるのd背う。
歯ブラシが届かなくて磨けない箇所を、デンタルフロスを使用することで綺麗にし、むし歯予防につなげることができるのです。
- お口の中の異常を発見できる
お口の中に異常があった場合、デンタルフロスを使用することで以下のような症状に気付けることがあります。
- フロスが引っ掛かる・切れてしまう場合
詰め物やかぶせ物があっていない
むし歯がある
- フロスが匂う・フロスに血が付着している
口臭
歯周病の可能性
このように、デンタルフロスの使用の違和感は、お口の中の病気や異常に気付けるきっかけになるのです。
使用の頻度
デンタルフロスの効果を得るためには、1日1回使用しなければなかなか効果を得られません。
お勧めなのは、丁寧に歯磨きができる時間が好ましいので、夜寝る前の歯磨きの時に使用するのがおすすめです。
歯ブラシによる歯磨きは1日2回~3回行いますが、毎回デンタルフロスを使用する必要はありません。
ただし、週に1回程度しかデンタルフロスを使用しなかった場合、デンタルフロスを一切使用しない、歯ブラシだけのブラッシングの人と予防効果を比べると、むし歯の予防効果はほとんど変わらず、デンタルフロスの効果を得ることができません。
このため、デンタルフロスを使用する場合は1日1回の使用を目安にしてください。
デンタルフロスを使用していても定期検診を行いましょう
デンタルフロスを使用すれば虫歯の予防効果が高まるのは分かっていただけたでしょうか。ですが、だからと言って確実に予防できるとまでは言えません。
先ほどもお伝えしましたが、歯ブラシとデンタルフロスを併用しても、歯垢除去率は85%程度です。残りの15%はどんなに丁寧にセルフケアを行っても消えることはありません。
せっかくセルフケアを万全にしたのにむし歯になってしまうのはとても悔しいことです。将来、ご自身の歯を1本でも多く残すためにも、いつまでも健康でいるためにも、定期的に歯科医院のプロによるプロフェッショナルケア、定期検診を受けましょう。
また、人それぞれ歯並び、お口の状態が違いますので、ブラッシングの仕方も人それぞれで違います。間違ったブラッシングを続けていると、お口の状態はかえって悪くなってしまいます。
やまむら総合歯科 矯正歯科の定期検診では、歯科衛生士が30名在籍しており、正しいブラッシング指導も行っているため、歯磨きの精度をさらに高めることができます。歯周病のチェックもしっかり行い、皆様のお口の中を総合的に、そして継続して管理していきます。また、患者様一人ひとりにオリジナルの資料を作製し、この資料をお見せしながら歯科衛生士、カウンセラーが現状の説明をしていきます。
もし治療が必要な場合は今後の治療方針をお伝えさせていただきます。
自分の歯を守るためにも、ぜひ一度足を運んでみてください!
歯科医師 院長 山村 昌弘
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