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やまむら総合歯科・矯正歯科
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金属アレルギー

Metal allergy

金属アレルギーに
お困りの皆さまへ
6つの疑問にお答えします!

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院長 山村 昌弘(やまむら まさひろ)

「皮膚科で良くならない‥」
そんな声を一人でも減らしたい。

私たちは「医科歯科チーム医療」で原因を見極め、無駄な治療はしません。まずはお気軽にご相談ください。

Q1 こんな症状ありませんか?

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指輪や腕時計を外しても
かゆみが続く

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手 足 顔まわりに
赤み・水疱・湿疹が繰り返す

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皮膚科で
「原因不明」と言われた

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口の中が
金属っぽく苦い

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A

「皮膚科で薬をもらっても治らない」
「アクセサリーを外してもかゆみが引かない」

―そのつらい症状、実は“お口の中の金属”が火種かもしれません。―

過去の歯科治療で入れた銀歯・詰め物・被せ物・入れ歯には金属が含まれていることが多く、唾液によってイオン化した金属が体内に取り込まれるとアレルギー反応を引き起こす場合があります。

口の中に金属っぽい苦みがある
口元や顔・手足に湿疹や水疱が出る
原因不明の赤み・かゆみが長引く

こうしたサインがある方は、歯科金属アレルギーを疑ってみてください。早期に原因金属を特定し除去することで、長年の皮膚トラブルが改善するケースも少なくありません。

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Q2 金属アレルギーとは

A

金属アレルギーとは?

私たちの体は異物が侵入すると免疫システムが働いて身を守ろうとしますが、金属が汗や唾液によってイオン化し皮膚や粘膜を通過すると、この防御反応が過剰に発動し、かゆみ・赤み・湿疹などの症状を引き起こすことがあります。発症の引き金になる金属は、指輪やネックレス、ピアス、腕時計、衣類のボタンやファスナー、ベルトのバックル、下着のワイヤーやホック、さらにはスマートフォンやメガネのフレームにまで潜んでおり、私たちは日常のありふれた場面で金属に触れながら生活しています。そのため原因に気づきにくく、原因不明の皮膚トラブルが続く場合は、金属アレルギー検査や口腔内の金属チェックを受けることが大切です。

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A

歯科金属アレルギーとは?

一般に金属アレルギーには、金属が直接触れた場所だけに反応が起こる「局所型」と、体内に取り込まれた金属イオンが血流に乗って全身の皮膚に症状をもたらす「全身型」の二つがあります。歯科治療で用いられる金属が原因となるのは後者の全身型に分類され、唾液で溶け出した金属イオンが体内を巡ることで、手のひらや足の裏など汗の多い部位に湿疹や水疱、かゆみといった症状が現れるのが特徴です。ネックレスやピアスが触れた部分だけに起こる局所型とは異なり、原因が口腔内に潜んでいるため気づきにくく、皮膚科治療で改善しない慢性的なトラブルの背景に歯科金属が関与しているケースも少なくありません。

歯科金属アレルギーの受診患者の傾向

患者年齢
8歳~84歳(平均50歳)
性別での差
女性>男性(女性のほうが6倍なりやすい傾向があります)
代表疾患
掌蹠膿疱症、接触皮膚炎、湿疹、アトピー性皮膚炎

Q3 具体的にどんな症状が出るのか?

CASE1

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アレルギー性接触皮膚炎

ネックレスや腕時計、衣類の金具など金属が直接触れた部位に赤み・かぶれ・腫れが現れます。アクセサリーを外しても数日かゆみが続く場合は金属イオンによる炎症が疑われます。

CASE2

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全身型金属アレルギー

歯の詰め物や被せ物から溶け出した金属イオンが体内に入り込み、手のひらや足の裏など汗腺の多い部分に水疱や湿疹を引き起こします。原因が口腔内にあるため、皮膚科治療だけでは改善しないことが少なくありません。

CASE3

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歯性病巣感染による皮膚疾患

慢性の歯周病や根尖病変があると、掌蹠膿疱症など難治性の皮膚疾患を誘発することがあります。逆に、歯周治療や根管治療で病巣を取り除くと皮膚症状が軽減する例も多く報告されています。

CASE4

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その他の代表的トラブル

掌蹠膿疱症(手足に膿疱が繰り返す)、汗疱状湿疹(手足の小水疱)、扁平苔癬(口腔内の白いレース状病変)などが金属アレルギーと関連して発症・悪化することがあります。

全身型の場合、歯科金属だけでなく食品に含まれる金属が症状を助長することもあり、チョコレートやココア、豆類などニッケルやコバルトが多い食材は注意が必要です。

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A

お口の中に潜んでいるかもしれない金属素材

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アマルガム

水銀を約50%含む旧来の詰め物です。イオンが溶け出しやすく、金属アレルギーや全身不調の誘因となることがあります。

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金銀パラジウム合金

保険診療の被せ物(クラウン)で使用します。天然歯より硬く、摩耗でパラジウムやニッケルが溶出し、アレルギーや首・肩こりを招く場合があります。

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銀合金

根管治療の支台などに使用します。経年劣化で黒変し、金属イオン放出と歯肉の変色を引き起こすことがあります。

Q4 治療はどのように進むのか

やまむら総合歯科・矯正歯科では、まず現在の症状と口腔内の金属の有無を詳しく確認し、そのうえで提携皮膚科と連携しながら治療を進めます。患者さまご自身が治療内容を理解し、納得されたうえで一歩ずつ進むことを最も大切にしています。

01 当院を受診

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02 提携皮膚科へ紹介

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03 皮膚科で疾患判別

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04 歯科金属が無関係の場合皮膚科で治療継続
04 歯科金属の関与が疑われる場合

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05 パッチテストで金属同定

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06 金属除去・メタルフリー修復

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07 アフターフォロー

パッチテストの結果は、どこで受けても同じでしょうか?

金属アレルギーの原因を確定するには皮膚科でのパッチテストが最適ですが、貼布の手順、判定タイミング、結果の読み取り、生活指導まで一連の技術には熟練が求められます。パッチテストは時間と手間がかかるため、一般診療では実施頻度が低く、経験の浅い医師と豊富な症例をもつ医師とでは解釈に差が生じることもあります。

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やまむら総合歯科・矯正歯科は金属アレルギー症例を扱う近隣の皮膚科と連携し、高度なパッチテストと診断を共有していますので安心してお任せください。

パッチテストの流れ

1日目
背中に試薬を貼付
2日目
自宅安静(受診不要)
3日目
試薬を剝がして一次判定
4日目
二次判定
7日目
最終判定と結果説明

Q5 歯科ではどんな処置を行うのか

A

提携皮膚科のパッチテストで反応する金属を特定し、陽性となった素材が詰め物・被せ物・義歯に使われていれば、それらを安全に除去または使用停止します。そのうえでアレルギーリスクのない、体質に合ったセラミックやジルコニアなどで再修復を実施します。
ただし問題の金属を外しても、すべての症状が消えるとは限りません。複数の抗原や生活環境が絡む例もあるため、総合的な評価と継続的フォローが欠かせません。

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A

病巣除去を目的とした治療

レントゲンで確認できる歯根の感染巣や歯周病変を精査し、総合的な診断に基づいて治療計画を立案、経過を追いながら処置を行います。必要に応じて感染源となる歯の抜歯や、耳鼻科と連携した扁桃摘出などの外科的アプローチを検討する場合もあります。

Q6 なぜ やまむら総合歯科・矯正歯科に相談される患者さまが増えているのか?

A

医科歯科連携を大切にしている

手や足の湿疹など皮膚症状があり金属アレルギーが疑われる場合、当院は近隣の皮膚科・耳鼻科をはじめ複数の専門科と密に情報を共有します。皮膚トラブルの原因は必ずしも歯科金属とは限らず、歯科単独では完結できません。多角的な診断で真の原因を見極め、皮膚症状の軽減と治癒に向けて歯科の立場から最大限サポートします。

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A

必要最小限しか金属を外さない

陽性と判定された金属を除去しても、必ずしも症状がすべて消えるわけではありません。セラミックなどへの置換は自費治療となり、患者さまのご負担も考慮する必要があります。当院では検査データを慎重に読み解き、他の誘因を調べたうえで「本当に外すべき金属」だけを除去。食事や生活環境に含まれる金属にも目を向け、皮膚科と連携しながらトータルで対策を行い、身体的・経済的負担を最小限に抑えた治療を心がけています。

患者さまへの
メッセージ

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身近な人を救いたいという想い

私の歯科人生は、身近な家族の皮膚疾患を何とかしたいという切実な願いから始まりました。荒れた手、強いかゆみ、ただれ――傍らで苦しむ姿を見続け、「歯科の金属が関係しているのでは」とひらめいたのが原点です。当時は情報が乏しく、詰め物と皮膚炎を結びつける考えはほとんど受け入れられていませんでしたが、度重なる試行錯誤と臨床研究を重ねるうちに、その可能性を確信するに至りました。

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医科歯科連携こそ治癒への最短ルート

歯の専門家である私だけでは限界があります。根拠を示しながら患者さまを救うには、皮膚科医とのタッグが不可欠だと痛感し、信頼できる医師たちと体制を築き上げてきました。遠回りに見える地道な連携が実を結び、いまでは「長年隠していた手を堂々と出せるようになった」「原因が歯にあるとわかって肩の荷が下りた」といった喜びの声をいただくまでになりました。その反応が、さらに多くの人を助けたいという情熱の燃料になっています。

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一人でも多くの患者さまに最適な治療を届けるために

金属アレルギーに精通した歯科医が全国に増えてほしい――その思いで情報発信を続けています。幸い刈谷だけでなく県外からもご相談をいただくようになりましたが、長距離通院は時間も体力も経済的にも負担が大きいのが現実です。将来的には各地域で専門的な治療が受けられる環境を整え、どこにいても患者さまが笑顔を取り戻せる社会をつくりたいと考えています。

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その症状、本当に「金属アレルギー」でしょうか?

やまむら総合歯科・矯正歯科は、長年にわたり金属アレルギーを含む皮膚トラブルと向き合い、多くの知見を積み重ねてきました。実際には「別院で高額な自費治療でセラミックに替えたのに、皮膚のかゆみがまったく改善しない」という患者さまが少なくありません。これは決して治療者の善意・悪意の問題ではなく、日本には金属アレルギー治療の統一ガイドラインがなく、クリニックごとに診断基準や手順がばらついていることが主因です。パッチテストで原因金属を特定し除去しても、皮膚症状が十分に改善する割合は研究報告でも限定的であり、適切な検査精度と医科歯科連携が欠かせません。

金属パッチテスト陽性皮膚疾患患者での歯科金属除去効果の検討

我々は1984年から1999年の16年間に当科を受診した皮膚疾患を有する金属パッチテスト陽性患者51症例について、歯科金属と皮膚疾患の関連について調査を行った。
皮膚疾患は掌蹠膿疱症が18例と最多であった。可能な症例については歯科金属の成分同定を行い、原因と考えられた金属を除去し皮膚症状の改善効果があるか否かを検討した。
合併症(病巣感染)を持つ症例については、それらの治療効果も検討した。
金属除去が有効と思われた症例は全体の50%だったが、パッチテスト陽性金属を除去した症例に限れば67%であった。

日本皮膚科学会学会誌 113巻 2号より転載

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金属アレルギーが完治するのは約半数
その理由をご存じですか?

統計上、金属除去で皮膚症状が十分に改善する割合はおよそ 50〜67% にとどまります。その背景には「パッチテスト精度のばらつき」「皮膚科での治療方針」「医科歯科連携の不足」という三つの壁が存在します。パッチテストには偽陰性・偽陽性がつきもので、たとえばアトピー性皮膚炎の方がステロイド外用を中断せずに受検すると、本来陽性でも陰性に出てしまうことがあります。また、試薬を背中にしっかり密封しなければ正しい反応は得られません。

日本皮膚科学会も、貼付手技・判定タイミング・結果の読み取り・生活指導まで一連の技能には十分な訓練が必要だと明記しています。つまり、パッチテストは「どこで受けても同じ」ではないのです。実際に当院が他院の結果を再確認すると、同じ患者さまでも判定が食い違うケースが珍しくありません。

やまむら総合歯科・矯正歯科では、検査から生活指導まで精度の高い医科歯科チーム医療を実践しています。

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原因は金属だけではありません。

下記図に示すように、日用品・薬剤・植物など多彩な物質がアレルゲンになり得ます。こうした幅広い原因を網羅して検査してもらえる皮膚科にかかっているかどうかが改善への近道です。
当院が連携するクリニックは、この点を十分に踏まえたうえで検査と指導を行っています。

問診から推定するアレルゲン

日用品
■接触皮膚炎・刺激性皮膚炎
ヘアダイ、シャンプー、リンス、洗剤、衣類(ホルムアルデヒド)、メガネ(染料)、ゴム手袋
化粧品
■アレルギー性接触皮膚炎・刺激性皮膚炎
下地クリーム、乳液、ファンデーション、化粧水、パック剤、サンスクリーン剤、アイシャドー、マスカラ、口紅、リップクリーム、頬紅

■色素沈着
香料、色素

■光接触皮膚炎
紫外線吸収剤

植物・食物
■刺激性接触皮膚炎
イラクサ、ニンニク、パイナップル、キウイフルーツ、アロエ
■アレルギー性接触皮膚炎
ギンナン、セリ科、アブラナ科、キク科、ウルシ科、柑橘類、健康食品(プロポリス・キチンキトサン)、サクラソウ
■光接触皮膚炎
セリ科、柑橘類
金属
■アレルギー性接触皮膚炎
アクセサリー、コイン、時計、革製品、ステンレス、塗料
■全身性接触皮膚炎
歯科金属、食物
医薬品
■アレルギー性接触皮膚炎
抗菌薬、抗真菌薬、非ステロイド系消炎薬、ステロイド外用薬、点眼薬、消毒薬、潰瘍治療薬、保湿剤
■光接触皮膚炎
非ステロイド系消炎薬(ケトプロフェン・スプロフェン・ピロキシカム)
■全身性接触皮膚炎
坐薬、膣剤

職業性
■刺激性皮膚炎(化学熱傷を含む)
農薬、酸、アルカリ、フッ化水素、セメント、灯油、過酸化水素
■アレルギー性接触皮膚炎
金属、レジン、ゴム、切削油、合成洗剤、消毒薬

最後に

掌蹠膿疱症など特定の皮膚疾患に対しては、まず扁桃腺の状態、歯根の感染巣、歯周病の有無を精査し、皮膚科医・耳鼻科医と協議しながら治療方針を組み立てます。

最も重要なのは各専門医と綿密に情報を共有し、同じゴールを描いて進めることです。

やまむら総合歯科・矯正歯科は、この医科歯科連携を強みとして患者さまの改善に努めています。

私たちが目指すのは、治療の先の健康です。患者様に心から健康になっていただけるよう、全てのスタッフが責任を持って担当いたします。

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