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やまむら総合歯科・矯正歯科
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2024.08.23

小児矯正(MRC) 早期治療のメリット

愛知県刈谷市の歯医者 やまむら総合歯科矯正歯科
歯科医師 院長の山村昌弘です。

小児矯正のMRC(Myofunctional Research Co.)システムは、子どもの成長段階での歯や顎の問題を早期に解決するための手法です。この記事では、MRCを用いた小児矯正の早期治療のメリットについて詳しく解説します。子どもの歯並びが気になる親御さんに向けて、治療内容や期間、費用感も交えて説明します。

目次

  1. 小児矯正(MRC)の概要
  2. 早期治療のメリット
  3. 治療における具体的手法
  4. 治療期間と費用
  5. 注意点とデメリット
  6. まとめ

小児矯正(MRC)の概要

  1. 小児矯正のMRCシステムは、口腔筋機能療法に基づく治療法です。一般的なブラケット矯正とは異なり、マウスピースを用いて、正しい口腔機能を育成します。MRC治療は、子どもの成長過程での不正咬合(嚙み合わせの不正)や歯並びの問題に対して早期に取り組むことができます。特に、5歳から7歳の幼児期から始めると効果的です。
  2. この治療法は、単に歯並びを改善するだけでなく、呼吸や舌の位置、飲み込み方などの基本的な口腔機能を含めて総合的に改善することを目指します。MRCのマウスピースは、昼間と夜間に装着することで、自然に筋肉の訓練が行われます。これにより、顎の発育や歯の位置を正しく誘導することができます。

早期治療のメリット

  1. 早期に治療を開始することで、子どもの顎の成長や発育を正しい方向に導くことができます。これにより、将来的な深刻な不正咬合を予防することが可能です。適切な時期に治療を行うことで、成長中の顎骨が自然に正しい形に発育し、歯並びも整いやすくなります。
  2. 早期治療により、子どもの呼吸や発音、食事の際の嚥下(えんげ)機能も改善されることが多いです。例えば、口呼吸が改善されることで、夜間のいびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクも低減できます。これにより、子どもの全体的な健康状態が向上するメリットがあります。
  3. また、精神的なメリットも見逃せません。早期からの矯正治療により、歯並びや咬み合わせの問題が改善されることで、子ども自身の自信にもつながります。笑顔が増えたり、友達とおしゃべりすることが楽しくなったりすることで、社交性も向上する場合があります。

治療における具体的手法

  1. MRC矯正治療では、主に専用のマウスピースを使用します。このマウスピースは、お子さまの口腔内の筋肉に適切な訓練を促すデザインがされています。昼間は1〜2時間の装着、夜は就寝中に装着することが推奨されます。マウスピース自体はシリコーン製で、柔軟性があり子どもでも使いやすい設計です。
  2. 定期的な歯科医師の診察も必要です。一般的には月に1回程度のペースで診察が行われ、マウスピースの効果や適合をチェックします。また、口腔筋機能の訓練も並行して行うため、専用のエクササイズを歯科医院で指導されることが多いです。
  3. 治療が進むにつれて、マウスピースの種類を変更することがあります。これにより、ステップバイステップで効果的に治療を進めることができます。治療の進行状況によっては、追加の診療や検査も行われることがあります。

治療期間と費用

  1. 治療期間は個々の症状や成長のスピードにより異なりますが、一般的には1年から2年程度の期間が必要です。ただし、早期から始めることで治療期間が短縮される場合が多いです。重要なのは、定期的なモニタリングと適切な治療計画に基づいて進行することです。
  2. 費用については、矯正歯科によって異なりますが、20万円から40万円程度が一般的です。また、マウスピースの購入や定期的な診察費用も含まれますが、具体的な料金については歯科医院に確認することをおすすめします。保険適用外の治療法であることが多く、経済的な負担も考慮する必要があります。

注意点とデメリット

  1. 早期に治療を始めることで多くのメリットが得られますが、全ての子どもがMRC治療に適しているわけではありません。具体的な適用条件は、歯科医師の判断に基づきます。また、治療中にマウスピースの装着を怠ると、効果が得られにくくなることがあります。
  2. 経済的な負担も一つのデメリットです。自己負担で行う治療が多いため、治療費の事前確認と予算の計画が重要です。また、子ども自身がマウスピースを正しく使えない場合もあり、この場合は追加のサポートや指導が必要です。
  3. 治療中は定期的な通院が必要で、そのための時間や労力も考慮しなければなりません。特に共働きの家庭や忙しい家庭では、通院スケジュールの調整が必要となります。

まとめ

小児矯正のMRCシステムを用いた早期治療には、多くのメリットがあります。子どもの成長段階での歯並びや顎の問題を早期に解決し、将来的な健康リスクを低減することができます。ただし、治療には時間や費用がかかるため、よく考えてから始めることが大切です。歯科医師としっかり相談し、お子さまに最適な治療を見つけてあげてください。