顎を開けたり閉じたりするとカクカク音が鳴る、口を大きく開けにくいと感じることはありませんか。こうした症状には、顎の関節や周囲の筋肉が関係している場合があります。日常生活の何気ない習慣が、顎に負担をかけていることもあります。この記事では、顎が鳴る主な原因や見直したい生活習慣、歯科医院を受診する目安について解説します。

顎を動かしたときに音が鳴る症状は、顎関節症(がくかんせつしょう)と関係していることがあります。顎関節症とは、顎の関節や周囲の筋肉に問題が生じ、痛みや口の開けにくさ、関節音などが現れる状態です。
顎の関節には、骨同士の間でクッションのような役割を果たす「関節円板」があります。関節円板の位置や動きが変化すると、口を開閉するときにカクッ、コキッという音が鳴ることがあります。
ただし、音が鳴るだけで顎関節症と断定できるわけではありません。痛みがなく、口も問題なく開けられる場合には、経過を確認することもあります。音のほかに痛みや動かしにくさがあるかどうかも、判断するうえで大切です。
顎関節症には、食いしばりや歯ぎしり、ストレス、顎への負担など、複数の要因が関係すると考えられています。硬い食品を頻繁に噛む、片側ばかりで噛むといった習慣も、顎に負担をかける場合があります。
原因は一つとは限らず、症状の現れ方にも個人差があります。顎の音だけで原因を決めつけず、痛みや開口制限などの症状と合わせて確認することが重要です。

顎への負担は、日常の何気ない動作から生じることがあります。まずは、無意識に続けている習慣を振り返ってみましょう。
食事や会話をしていないとき、上下の歯は軽く離れているのが自然な状態です。しかし、集中しているときや緊張しているときに、無意識に歯を接触させていることがあります。
このような癖は「歯列接触癖(TCH)」と呼ばれます。長時間続くと、顎の筋肉に負担がかかる可能性があります。パソコンやスマートフォンを使うときなど、気づいたタイミングで上下の歯を離し、顎の力を抜くよう意識しましょう。
頬づえをつくと、顎の片側に力がかかりやすくなります。また、うつぶせ寝や、顎を強く押しつける姿勢も負担につながる場合があります。
長時間同じ姿勢を続けず、頬づえをつく癖を見直しましょう。スマートフォンを見るときは、首や顎に無理な力がかからない姿勢を意識することも大切です。
硬い食品を無理に噛んだり、ガムを長時間噛み続けたりすると、顎の筋肉や関節に負担がかかることがあります。顎に痛みがあるときは、硬いものを避け、無理に口を大きく開けないようにしましょう。
また、片側だけで噛む習慣がある場合は、食べ方を見直してみてください。ただし、痛みや噛みにくさがあるために片側で噛んでいることもあります。原因が分からない場合は、歯科医院で相談しましょう。

生活習慣を見直す際は、顎に負担をかける動作を減らし、無理のない範囲で続けることが大切です。
食事以外の時間は、上下の歯を離して顎の筋肉をリラックスさせましょう。大きなあくびや無理な開口を避け、痛みがあるときは硬い食品を控えます。
顎の音を確かめようとして、何度も口を開閉することも避けてください。症状が気になる場合は、音の頻度や痛みの有無、口の開けやすさを記録しておくと、受診時に説明しやすくなります。
生活習慣を見直しても音が続く場合や、痛み、口の開けにくさがある場合は、歯科医院で相談しましょう。診察では、顎の動きや痛みの場所、噛み合わせなどを確認し、必要に応じて検査を検討します。
顎関節症への対応は、症状や原因によって異なります。セルフケアだけで判断せず、状態に合った対処方法を確認することが大切です。顎の症状については、【顎関節症に関するページ】でもご確認いただけます。

顎の音が鳴っていても、痛みや口の開けにくさがなければ、必ずしも治療が必要とは限りません。一方、症状が悪化したり、日常生活に支障が出たりする場合は、早めに相談しましょう。
次のような症状がある場合は、歯科医院での診察を検討してください。
急に口が閉じなくなった、強い痛みや腫れが出た場合などは、早急な受診が必要です。無理に顎を動かしたり、自分で位置を戻そうとしたりしないでください。
顎関節症の治療では、生活習慣の見直しやセルフケアの指導を行うことがあります。必要に応じて、顎への負担を減らすためのマウスピースなどを検討する場合もあります。
治療方法は、症状や診察結果によって異なります。自費診療を提案された場合は、費用の目安、治療期間、リスク・副作用について説明を受け、内容を確認したうえで判断しましょう。費用については【料金表ページ】をご確認ください。

顎の音が鳴るだけで、痛みや口の開けにくさがない場合は、必ずしも治療が必要とは限りません。ただし、音が頻繁に鳴るようになった場合や、痛みなどの症状が加わった場合は注意が必要です。顎を何度も動かして音を確かめるのは避け、症状が続く場合は歯科医院で相談しましょう。
顎の周囲を強く押したり、関節を無理に動かしたりすることは避けてください。痛みがある場合は、硬いものを噛む、大きく口を開けるといった動作も控えましょう。顎の筋肉の緊張が関係している場合もありますが、適切な対処法は症状によって異なります。自己判断で強いマッサージを続けず、必要に応じて歯科医院で相談してください。
顎の音には関節円板の動きや顎の筋肉への負担などが関係することがありますが、噛み合わせだけが原因とは限りません。食いしばりや歯ぎしり、生活習慣など、複数の要因が影響する場合もあります。音が鳴るという理由だけで、噛み合わせの治療が必要と判断することはできません。まずは診察を受け、症状や顎の動きを確認することが大切です。
顎関節症の治療では、症状に応じてマウスピースを使用することがあります。ただし、すべての人に必要なわけではなく、装置の種類や使用方法も状態によって異なります。市販品を自己判断で使用するのではなく、歯科医院で診察を受け、必要性について相談しましょう。治療を検討する際は、期待できる効果だけでなく、費用や使用上の注意点についても確認してください。

顎がカクカク鳴る症状には、関節円板の動きや顎の筋肉への負担などが関係している場合があります。食いしばりや頬づえ、硬いものを噛む習慣などを見直し、顎に負担をかけない生活を心がけましょう。
痛みや口の開けにくさがある場合、症状が続く場合は、自己判断せず歯科医院で相談することが大切です。刈谷市のやまむら総合歯科・矯正歯科では、顎の症状についてご相談いただけます。
医院へのアクセスは【アクセス・駐車場のご案内】をご確認ください。
監修:山村 昌弘 (やまむら まさひろ)歯科医師・日本口腔インプラント学会認定医・ペンシルベニア大学歯学部研修修了
やまむら総合歯科・矯正歯科(医療法人志朋会)
所在地:愛知県刈谷市井ケ谷町沼田21番地
アクセス:バス停「西境」徒歩5分/駐車場100台
診療時間:9:30〜18:00(最終受付17:30)
休診日:日曜(祝日は診療)
→医療法人 志朋会 やまむら総合歯科 矯正歯科 | Web予約 – Web予約トップ