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2026.06.18

マスク生活で急増した“口のトラブル”とは?

こんにちは。愛知県刈谷市の歯医者、やまむら総合歯科矯正歯科 歯科医師 院長の山村昌弘です。

新型コロナウイルスの流行以降、私たちの生活は大きく変化しました。その中でも特に長期間続いたのがマスク生活です。感染予防のために欠かせない存在となったマスクですが、実はお口の健康に思わぬ影響を与えていたことをご存じでしょうか。

歯科医院でも、「口が乾くようになった」「口臭が気になる」「以前より虫歯が増えた気がする」といった相談を受ける機会が増えました。これらの症状は年齢や体質だけが原因ではなく、マスク生活による生活習慣の変化が関係している場合があります。

今回は、マスク生活によって増加したお口のトラブルと、その予防法について詳しく解説します。

目次

  1. マスク生活で口の環境はどう変わったのか
  2. 口呼吸が増えることで起こる問題
  3. 気づかないうちに進行する口臭トラブル
  4. 虫歯や歯周病リスクとの意外な関係
  5. マスク時代だからこそ見直したい口腔ケア

マスク生活で口の環境はどう変わったのか

マスクを着用すること自体が直接病気を引き起こすわけではありません。しかし、マスク生活によって私たちの呼吸や会話の習慣が変化し、お口の環境に影響を与えることがあります。

特に多く見られたのが、口呼吸の増加です。マスクをしていると呼吸がしづらいと感じ、無意識に口で呼吸する方が増える傾向があります。また、人と話す機会が減ったことで口周りの筋肉を動かす機会も少なくなりました。

さらに、マスクをしている安心感から水分補給の回数が減る方も少なくありません。職場や学校でマスクを外す機会を減らそうとして、以前より飲み物を飲まなくなったという声も聞かれます。

これらの変化は一見小さなことのように思えますが、唾液の分泌量やお口の自浄作用に影響を与えます。唾液は虫歯や歯周病を防ぐ重要な役割を担っているため、その働きが低下するとさまざまなトラブルにつながる可能性があります。

マスク生活による環境変化は、気づかないうちにお口の健康へ影響を与えていたのです。

口呼吸が増えることで起こる問題

マスク生活で特に増えたと考えられているのが口呼吸です。

本来、人間は鼻で呼吸することが理想的です。鼻には空気を加湿したり異物を除去したりする働きがあります。しかし口呼吸になると、空気が直接お口の中を通るため、口腔内が乾燥しやすくなります。

お口が乾燥すると唾液による保護作用が弱まります。唾液には細菌の増殖を抑える働きや、食べかすを洗い流す働きがあります。そのため乾燥状態が続くと細菌が繁殖しやすくなります。

また、朝起きたときに口がネバネバする、唇が乾燥する、のどがイガイガするといった症状も現れやすくなります。

さらに、口呼吸は歯並びや噛み合わせにも影響することがあります。特に成長期のお子さまでは、長期間の口呼吸によって顎の発育や歯列形成に影響を及ぼす可能性が指摘されています。

単なる呼吸方法の違いと思われがちですが、口呼吸はお口全体の健康に関わる重要な問題なのです。

気づかないうちに進行する口臭トラブル

マスク生活で多くの方が初めて気づいたのが、自分自身の口臭です。

普段は呼気が拡散するため気にならなかった臭いも、マスクによって口元周辺に留まることで感じやすくなります。その結果、「最近口臭が強くなった気がする」と相談される方が増えました。

しかし実際には、急に口臭が発生したわけではなく、以前から存在していた臭いに気づくようになったケースも少なくありません。

口臭の原因にはさまざまなものがありますが、多くは舌の汚れや歯周病、虫歯、口腔乾燥などが関係しています。特に口腔内が乾燥すると細菌が増殖しやすくなり、臭いの原因物質が発生しやすくなります。

また、マスク生活中は人と対面する機会が減ったことで、口臭への意識が低下した方もいました。その結果、口腔ケアがおろそかになり症状が悪化するケースも見られました。

口臭は身体からのサインであることもあります。単なるエチケットの問題ではなく、お口の健康状態を見直すきっかけとして考えることが大切です。

虫歯や歯周病リスクとの意外な関係

マスク生活と虫歯や歯周病は無関係に思えるかもしれません。しかし実際にはいくつかの間接的な関係があります。

まず、口腔内の乾燥によって細菌が増えやすくなることです。唾液が十分に機能しない状態では、虫歯菌や歯周病菌が活動しやすくなります。

また、在宅勤務や生活リズムの変化によって間食の回数が増えた方も少なくありません。食事回数が増えるとお口の中が酸性になる時間が長くなり、虫歯リスクが高まります。

さらに、マスクで口元が隠れることで見た目への意識が低下し、歯科検診を後回しにしてしまった方もいました。初期の虫歯や歯周病は自覚症状が少ないため、定期的なチェックを受けないと気づかないまま進行することがあります。

歯科医院ではコロナ禍以降に久しぶりに受診され、予想以上に虫歯や歯周病が進行していたケースも見られました。

生活環境の変化がお口の健康にも影響していることを理解しておくことが重要です。

マスク時代だからこそ見直したい口腔ケア

マスク生活で生じた口腔トラブルを予防するためには、日常のケアを見直すことが大切です。

まず意識したいのは鼻呼吸です。日中に口が開いていないか確認し、鼻で呼吸する習慣を身につけましょう。

また、水分補給を意識的に行うことも重要です。こまめに水を飲むことで口腔内の乾燥を防ぎ、唾液の働きをサポートできます。

歯磨きだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを活用することも効果的です。歯ブラシだけでは落としきれない汚れを除去することで、虫歯や歯周病の予防につながります。

さらに、定期的な歯科検診を受けることも忘れてはいけません。自分では気づきにくいトラブルを早期発見し、適切なケアを受けることができます。

マスクの有無に関わらず、お口の健康は全身の健康につながっています。今こそ毎日のケアを見直す良い機会かもしれません。

まとめ

マスク生活によって口呼吸の増加や口腔乾燥、水分不足などが起こり、口臭や虫歯、歯周病などのトラブルにつながるケースが増えました。

マスクは私たちの生活を守る大切な存在でしたが、一方でお口の健康に目を向けるきっかけにもなりました。

最近口の乾燥や口臭が気になる方、以前よりお口の不調を感じる方は、一度歯科医院でチェックを受けてみることをおすすめします。

健康なお口を維持するために、毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスを大切にしていきましょう。

以上、愛知県刈谷市の歯医者、やまむら総合歯科矯正歯科 歯科医師 院長の山村昌弘でした。
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