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やまむら総合歯科・矯正歯科
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2022.12.16

インプラント治療のメリット・デメリット

インプラントの歴史は??

インプラントという技術は意外にも古く、紀元前にまでさかのぼります。はじめはインプラントを埋入しても長持ちはせず、それほど普及されませんでしたが、1952年に、研究を行っていた教授が、チタンが骨と融合するということを発見し、1962年頃から本格的に一般の人に適応され始めました。それから、インプラント治療の技術は著しく進化し、今もなお発展し続けております。

また、治療においては、欧米先進国で50~60万人で実証されてきている信頼の歯科治療といえます。そして、日本でのインプラントの成功率は、平均して97%程度といわれています。

インプラントって怖くないの??

顎の骨が比較的軟らかく、骨がやせやすい上顎へのインプラントで96.2%下顎では98.3%の成功率となっています。この成功率は極めて高い数字となります。それだけインプラント治療が、確立された完成度の高い治療ということですので、まずはご安心ください。

どうしてインプラントが良いの??

インプラントが良いと言われているのはどうしてなのでしょうか。それは、インプラントの最大のメリットとも言える、天然の歯とほぼ同等の噛む力を取り戻せるからです。保険を利用して治療するブリッジや入れ歯は比較的安価ですが、見た目や噛み具合で不利になってしまう他、健康な周囲の歯に深刻なダメージを与えてしまうデメリットもあります。

「人間の第2の永久歯」ってどういうこと?

インプラントでは人工歯を装着します。ご自身の歯に近い歯を取り戻す事ができるので、「人間の第2の永久歯」と呼ばれるようになりました。人口の歯根を顎の骨と結合させますので、天然の歯とほぼ同等の噛む力を取り戻す事が出来るのです。

インプラントのメリットは?

インプラントのメリットはこんなにたくさんあります。

  • しっかりと強く咬める
  • 自信を持って笑うことができる
  • 左右でバランスよく咬める
  • 取り外す面倒がない
  • 食物をおいしく味わえる
  • 歯ごたえある食物の食感が楽しめる
  • 隣の歯を削る必要がない
  • 自分の歯にかかる負担が減って長持ちする
  • 発音が安定して会話を楽しめる
  • インプラントはむし歯にならない
  • 見映えよく仕上げることが可能
  • インプラントの寿命は数十年
  • インプラントの人工歯がすり減ったとしても作り変えることができる

上げてみるときりがないくらいメリットがたくさんありますが、メリットだけでなく、やはりデリメットもありますのでご紹介しておきましょう。

インプラントのデリメット

インプラント治療におけるデリメットの代表的なものは以下になります。

  • 比較的長い
  • 治療費が比較的高額
  • 手術が必要になる
  • 全身疾患がある方は注意が必要
  • 定期的なメインテナンスが必須
  • 外科処置に伴う痛み・腫れ・出血・合併症の可能性がある
  • お手入れ次第で感染(インプラント周囲炎)することがある
  • 他の歯が抜けて義歯を入れる場合、インプラントにフックをかけるとダメージが加わることがあるため、義歯のデザインが制限されることがある

インプラント治療における痛みや腫れって?

個人差はありますが、手術中は局所麻酔が効いているため痛みは感じません。麻酔が切れたあとや、術後2~3日程度は傷口がチクチクと痛む可能性がありますが、薬で痛みをコントロールできることがほとんどです。

腫れに関しても、個人差があるため一概には言えませんが、一般的には骨を作る手術やインプラントを複数埋め込む手術の際に腫れが生じる方も少なからずおります。そのため、術後は担当医の指示に従って薬を服用し、安静に過ごしましょう。

どうして治療期間が長くなるの??

治療期間が長くなる理由として、インプラントの手術は、インプラントと骨がしっかりくっついていなければなりません。インプラントと骨は約3~6ヵ月くらい、ゆっくり時間をかけて結合していくため、一定の「定着期間」が必要となり、結果的に治療期間が長くなってしまうのです。

また、インプラントの部品を取り付けるための手術や、被せ物の製作期間を含めると治療終了まであと数ヵ月かかることもあります。更に、骨造成手術や歯茎の移植手術などの手術を行う場合は、その分余計時間を要します。

インプラント周囲炎とは??

インプラント周囲炎とは、インプラントを支える組織が歯周病のような症状を起こす事をいいます。インプラントは人工物のため虫歯になることはありませんが、歯周病と同じような症状になることがあるのです。

その理由として、天然歯には細菌の侵入を防ぎ、歯の根と骨をつなぐ「歯根膜」という組織があることで、歯周病の進行を防いでくれていますが、インプラントには歯根膜のような組織が無いため、血流も少なく、インプラント周囲は免疫細胞による防御機構が働きにくいため、歯周病があっという間に進行してしまうのです。インプラント周囲炎が進行してしまうと、周囲の骨が溶け出して、最悪の場合はインプラントが抜け落ちてしまいます。

定期的なメインテナンスを

インプラント周囲炎を防ぐためにも、インプラントを長持ちさせるためにも、普段のセルフケアはもちろんのこと、歯科医院でのプロによる定期的なメインテナンスが必須です。

インプラント周囲炎は治療が難しいので、インプラント周囲炎になる前に定期的にチェックを行い「予防」を心がけましょう。

やっぱりインプラントがいい理由

インプラントは骨にしっかり固定することができ、残っている歯に一切負担をかけることがないということが一番のメリットになってきます。

インプラント治療は、お口や身体の健康を保つだけでなく、精神面やライフスタイルにも大きな影響をもたらします。

自身の歯を大切にしたいなら

ぜひインプラント治療をお勧めいたします。

歯科医師 院長 山村 昌弘

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