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やまむら総合歯科・矯正歯科
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2022.05.29

鼻呼吸のトレーニング

こんにちは。エデュケーターの山田です。

今回ご紹介するお子様は、MRC小児矯正(マイオブレース矯正)を初めて4ヶ月経ったお子様です。
矯正を始められた主訴は、歯並びの改善と鼻呼吸ができず口呼吸になっている癖を治したい、とのことでした。

今こちらのお子様は、口を閉じて鼻で呼吸をすること、また腹式呼吸をするための練習をしています。

まず鼻を指で閉じて歩きます。そして呼吸がしたいと思ったところで止まって鼻で呼吸をする、という練習です。


鼻呼吸ができないお子様は、口呼吸になっています。

口呼吸になると、お口が開いたままなので舌の位置も下がってしまいます。

舌の正しい位置は上の顎にくっついた状態ですが、口が開いたままだと自然に舌は下顎の方におさまってしまいます。

舌が正しい位置にないと、何が問題なのでしょうか?

舌が上顎にくっついた正しい位置にないと、顎の発育が進まず顎が狭く小さくなってしまいます。

その結果、歯が生えてくるスペースがなくなりガタガタの歯並びになってしまうのです。

ですので、歯並びが悪くなる原因である口呼吸を改善するために鼻からの呼吸を練習していきます。

鼻呼吸が身につくと、他にもお子様の成長や発育に良い影響があります。

みなさんは、ボーア効果という言葉をご存じでしょうか?

ボーア効果とは、

簡単に説明すると、血液内の二酸化炭素量が変化することで、血液が酸素を取り込んだり体内に酸素を運びやすくなる効果のことを言います。

しっかり鼻から息を吸い込み、腹式呼吸でゆっくり深い呼吸することで体内の二酸化炭素が少ない環境になると、血中のヘモグロビンが酸素を取り込みやすくなります。

呼吸が深くなり、腹式呼吸ができるようになると

・ストレスが解消されリラックスできるようになる
・睡眠の質が良くなる
・血圧が下がる

など精神面・身体面に良い影響を与えます。
これは横隔膜を使った腹式呼吸をすることで、心身を鎮静状態に導く副交感神経が刺激されるからです。

もし、あなたのお子様がイライラしていることが多いのであれば、それも鼻呼吸ができず口呼吸になっているからかもしれません。

鼻呼吸ができず、体内に十分な酸素が取り込めないでいると脳が酸欠状態になってしまいます。

脳は酸欠状態になると、早く呼吸をするように体に指令を出します。

この時に働くのが交感神経という自律神経で、激しい運動や興奮状態で働く神経です。

そのため脳からの指令で呼吸がハアハアと浅く早くなっていると、訳もなくイライラしているように感じたり、緊張状態でストレスを感じるようになってしまいます。

緊張や興奮している状態は、ストレスの原因、身体の不調、集中力の欠如などの原因になります。

いかがでしょうか?

鼻呼吸ができるようになることで歯並びだけではなく、お子様の成長や発育にも良い影響があらわれます。

背筋を伸ばして鼻から大きく深い呼吸をすることを意識して練習していきましょう!